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顔を洗ってリビングに戻ると、スマホが着信を知らせていた。
こんな朝早く誰だろ…
スマホを手に取り、画面を確認すると"いのちゃん"と表示されていた。
「え、、」
「も、もしもし?」
「もしもし、おはよう大ちゃん。朝早くごめんね?」
「うん…大丈夫。ど、どうしたの?」
さっきまでいのちゃんの夢をみていたせいで、胸の奥がザワザワする。
「……夢…をね」
「………」
「夢を、みたんだけど…」
「………」
「大ちゃんが泣いてたから……心配で」
え………
夢…って………
「ってごめん!俺の夢の中の話なのに……何言ってんだろ…やっぱり忘れて!」
………
「ねぇ、いのちゃん…」
これって勘違いじゃないよね?
俺の思い込みじゃないよね?
「……?」
「夢をね…」
「夢を現実にすることってできないのかなぁ…」
「え、、大ちゃん…それって……」
「いのちゃん……会いたい」
気がついたら、止まったはずの涙がまた俺の頬を伝っていた。
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Tea time(プロフ) - 奈々さん» 感想ありがとうございます (2021年1月2日 19時) (レス) id: 6bab8075cd (このIDを非表示/違反報告)
奈々 - お疲れ様でした! とっても面白かったです、! (2020年12月12日 13時) (レス) id: 153e514372 (このIDを非表示/違反報告)
奈々 - このお話、ドキドキして大好きです! (2020年12月9日 10時) (レス) id: 153e514372 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Tea time | 作成日時:2020年12月3日 19時