彼を落とすための攻略本：イギリス 【APH】

冷風が過ぎる ページ37

side. you




あれから2ヵ月くらいたったと思う。




イギリスさんに会わなくなってからの間。



想いは消えるどころか寧ろ増していく。




(会いたいなぁ)




こんなことを思っても簡単には会えない。



世界会議でもイギリスさんはギリギリに出席して



終わったらスグに帰ってしまって声もかけられない。




フランスに相談していい案がでても実行が中々出来ない。



どこか、いや何となく避けられている。




もしかしたら本当に私はあの夜不埒な真似を働いたのかもしれない。



あれがあったらいいのに。




ん？



あれって何だろう。




どこか突っかかるようか感覚がしたが気のせいだろうか。




だがスグに意識をすり替えた。




────でもほんの少しでも時間を開けてほしい。





だから、





｢あのたまには一緒にお茶でもしませんか｣




だから馬鹿な私はこんなことしかいえない。




｢悪い。その日は・・・｣





｢・・・！！
お願いします、ほんの少しだけでいいんです！｣





断ろうとするイギリスさんに被せるように必死に懇願をする。




するとはぁとどこか呆れたため息が聞こえた。




｢わかった、少しだけな｣




｢あ、ありがとうございます！｣





それから日にちと時間をさくさくと進める。



場所はイギリスさん家。



どうしても私の家は来れないらしい。



それでもいい

少しでも、一緒にいたい。




お仕事のことでもいいから。



こんなに焦燥感を感じたのは生まれて初めてな気がする。



どんなものを持っていこうか


どんの服を着ようか



妖精さんって何食べるかな



色んなことを考えて楽しみにしてると



段々と気分が上がってきた。




それとしっかり言わないといけない。




｢私のこと嫌いになりましたか｣




・・・。




ここでうん、と肯定されたらどうしよう。




でもそれには理由があるはず。



イギリスさんは理由も無しに人を嫌わない。




その時は潔く受け入れよう。









・・・やっぱり無理かもしれない





色んな感情が混じり合う中


約束の日にちは進んでいく。

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