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迎える朝は輝いて 2 ページ35

side. you





「イギリスさん?」




「何でもねぇよ」




そう言って頭から手を離し少し複雑そうな顔をする。




攻略本とかいう言葉を呟いたあとから妙に変だ。




大丈夫ですか、と声をかけようとした時




気づけば私の視界は




イギリスさんの顔と白い天井だけだった。




「はっ、相変わらず油断ありすぎだな」




そう言って余裕をかます彼は妙に得意げだ。




「え、ちょ、イギリスさん!?」




これはあれだ。




押し倒されていると言うやつか。




もちろんそんなことをされては




私の心臓が反応してしまう。





「押し倒すのは2回目だな」





にやりとどこか嬉しそうにいうが、




私は押し倒されたことは1度もない。




「い、イギリスさん!
これ以上からかうのはやめてください!」




でも身体のほうは正直で



私は全く抵抗なんてしていないなかった。




このままどうなるんだろう。




するとその質問に答えるように
イギリスさんは私の前に小瓶を取り出した。



中には黄緑色の液体が揺れている。



「あの」




「俺の瞼(まぶた)に塗れ」




それだけ言うと私の右手を掴み小瓶を握らせた。




「塗れ?」



「目つぶるから、塗れよ」




そう言って目をつぶる。




長いまつげが朝光に照らされる。




これじゃあまるで、





(キス・・・するみたい)




そう思うと先程とは比にならないくらい



心臓が騒ぎ始めて、身体も暑くなってきた。





「早く」




イギリスさんの声に洗脳されるように


私は小瓶から液体を人差し指に少しつけ


イギリスさんの瞼に優しく塗りつける。




「・・・ん」




くすぐったいのか声が漏れた。




妙に艶めかしいのが印象だった。




ゆっくりと目を開け




エメラルドの瞳が私を捉えた。





「・・・よかった。
まぁ何もかわらねぇよな」




それだけ言うと満足そうに笑顔を浮べ、私を解放した。



まだ心臓がうるさい。



「ど、どういう事ですか」




「俺の気持ちは変わらないってことだよ」




帰る準備しとけよー



と先程の雰囲気はどこへやら。



それだけ言うとイギリスさんは部屋から出ていった。






(死ぬかと思った・・・)




キャパオーバー仕掛けている私を残して。

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抹茶塩(プロフ) - 夢々煙さん» 夢々煙様、コメントありがとうございます!イギリスはちょっとカッコよすぎたかもなと今更ながら思っておりますw最後まで読んでくれてありがとうございました(*⌒▽⌒*) (2017年12月19日 12時) (レス) id: d8767b3e74 (このIDを非表示/違反報告)
夢々煙(プロフ) - 最後までとても素敵なお話でした…!イギリスの一言一言がカッコよ過ぎました。これからも頑張ってください応援してます (2017年12月19日 7時) (レス) id: b3413670f5 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶塩(プロフ) - ちまごんさん» ちまごん様、コメントありがとうございます!感動して頂けるなんてとても嬉しいです^^*シリーズ化ぜひ期待していてください!最後まで読んでくださってありがとうございました!次の作品も楽しみにしていてください(´∀`) (2017年12月18日 0時) (レス) id: d8767b3e74 (このIDを非表示/違反報告)
ちまごん(プロフ) - やばいめっちゃ素敵だ、感動した…!シリーズ化期待していいですか…いいですよね…! (2017年12月17日 22時) (レス) id: 31ff02926d (このIDを非表示/違反報告)
抹茶塩(プロフ) - ぽっぷこーんさん» ぽっぷこーん様、コメントありがとうございます!最後のシーンを気に入ってくださり光栄です(*^^*)また次のお話やこのシリーズをぜひ楽しんで頂けたら幸いです。最後まで読んでくださってありがとうございました(´∀`) (2017年12月17日 10時) (レス) id: d8767b3e74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:抹茶塩 | 作成日時:2017年12月7日 11時

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