ココロの距離 (ページ19)

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昨日からずっといのちゃんのことばかり考えてる。

昨日のことを思い出してニヤニヤしたり、不安になったり。

考えたところで、何かが解決するわけでもないと思う。

それに、1人で悩むこと自体間違ってるって分かってる。

分かってるけど…

いのちゃんと一緒にいる時間は笑っていたいって思ってしまう。

．

「大ちゃん…もしかして、後悔してる？」

後悔なんてするわけないじゃん。

ただ不安…漠然とした不安に押しつぶされそう。

「…してるわけない。だけど…」

「けど？」

「………」

「大ちゃん？」

「……不安」

だけど、本当はこのままいのちゃんが好きだっていう、ふわふわした気持ちに只々浸っていたい。

「仕事のこと？将来のこと？……全部か」

俺はコクリと頷いた。

こんなにウジウジした奴、愛想が尽きたかな？

いのちゃんのこと振ったり、やっぱり好きって言ったり、勝手な奴だし…

「……大ちゃん、家でゆっくり話そっか」

この後、仕事の予定があったいのちゃんと一旦別れ、約束の時間にいのちゃんがウチに来るのを待っていた。