ココロの距離 (ページ18)

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in side

「おはよ、」

楽屋のドアを元気よく開けて入ってくる大ちゃん。

なんだかついさっきまで一緒にいた感覚に陥る。

「大ちゃん、おはよう」

「おはよ、いのちゃん」

当たり前のように俺の隣に座る大ちゃんが愛しい。

座ってすぐにスマホをいじりだす。

いつも通りの大ちゃんだけど、なんとなく元気がないように見えるのは俺の気のせい？

それともただの寝不足？

．

『おつかれー』

生放送の出番も終わり、それぞれ着替えて帰っていくメンバー。

本番での大ちゃんからの"おめでとう"嬉しかったな。

そんな優しい大ちゃんが好き。

大ちゃんのおかげで昨日から俺の心は満たされまくっている。

こんなに幸せでいいのかなぁ。

ねぇ、大ちゃんも同じ気持ちでいてくれてる？

「大ちゃん」

黙々と荷物をバッグに詰めている大ちゃんに声をかける。

楽屋にはいつの間にか2人だけになっていた。

「ん？」

「なんか今日…元気ない？」

「え？そんなことないけど…」

「そう？」

やっぱり俺の勘違い？

それとも、もしかして後悔してる？

家に帰って冷静になって考えたら、やっぱ違ってたみたいな…

「大ちゃん…もしかして、後悔してる？」