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ar side
「プレゼントはまた渡すから」
何も持っていなかった俺はそう伝えたのに、なぜか催促をしてくるいのちゃん。
「大ちゃん、今ちょうだい」
だから、何も持ってきてないからあげられないし。
俺の話聞いてた？
本当自由だなぁ…
「は？だから今ないから」
「じゃあ、おめでとうのチュウでいいよ」
そう言って目を閉じ、唇を突き出すいのちゃん。
は？！
突然何言ってんだよコイツ。
「は？！しねーし。俺もう帰るから」
「えー、俺今日誕生日なのに…」
いのちゃんはずっとブツブツ言ってたけど、そんなの恥ずかしくてできるわけがない。
いのちゃんとキスなんて無理！
やっと気持ちが通じ合って、もうそれだけで胸がいっぱいなのに。
そして、俺はそのままいのちゃんの家をあとにした。
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作者名：Tea time
| 作成日時：2020年8月13日 7時
