rAinbow teArs～osanm～pArt9 (ページ6)

今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:21,215 hit

2 ページ6

^

雅紀が声を上げて翔を引っ張った瞬間

和也と潤も事態に気付いた

二手に分かれるのは危険

そう考えていた2人は慌てて動いたが

無情にもｼｬｯﾀｰは目の前で下りた

それと同時に

階段の入口にもｼｬｯﾀｰが下りる

退路は絶たれた

もはや進むしかない

和「翔さん、相葉さん、聞こえますか?!」

ｼｬｯﾀｰを叩き

和也が翔と雅紀に声を掛ける

すると小さい音ではあるが

返事が返ってきた

潤「2人共無事?!」

雅「大丈夫だよ。俺も翔ちゃんも怪我してないから。」

その言葉を聞き

和也と潤は安心して息を吐いた

しかしすぐに表情は真剣なものへと変わる

和「階段の入口も塞がれました。ここは二手に分かれて、先に進みましょう。」

雅「わかった。」

翔「通路のｶｰﾌﾞからして、ずっと先で繋がってる可能性が高い。だから必ず合流できるよ。」

和「ですな。」

雅「どっちが先にﾘｰﾀﾞｰと会えるかわかんないけど、俺達が後だったら、俺達の事探しに来てよね!!」

潤「当たり前だろ(笑)」

雅紀の思いもよらぬ言葉に

思わず笑みが零れる

その笑みを浮かべたまま

潤は翔に声を掛けた

潤「翔くん。」

翔「何？」

潤「どこかに銃転がってない？」

翔「えっ?!」

雅「翔ちゃん、あるよ!!」

潤「さっき咄嗟に投げ込んだんだ。それ使って。」

翔「わかった。ありがとう!!」

雅「じゃあまた後でね!!」

和「気をつけてくださいよ!!」

雅「わかってる!!ニノも気をつけてね!!」

和「わかってますよ!!」

そして和也と潤はｼｬｯﾀｰから離れた

和「あの一瞬で、よく銃なんか投げ込めましたね。」

潤「実は俺も驚いてる(笑)人間、いざという時にはやるもんだね。」

和「意外とね(笑)」

翔のﾊﾟｿｺﾝを小脇に抱え

和也はゆっくりと歩き出す

覗いた通路は左側

和「ここ、何やってるとこだと思う？」

潤「さぁな。でもﾔﾊﾞｲことやってんだろ。」

和「間違いなくね。」

潤「左側はｱﾀﾘか、ﾊｽﾞﾚか…？」

和「俺、ｱﾀﾘがいいなぁ。戦闘苦手だし。」

潤「ニノも銃持っておく？」

和「いや、いいです。潤くんに守ってもらうから(笑)」

潤「守らせていただきます(笑)」

そして2人は通路を進み始めた

まだ敵の気配はない

.

.