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「……どうかな?」
カーテンを少し開けると、陽向は私を見て目を見開いた。
「………………可愛い〜〜!店員さん!これ買います!」
「え」
気づくと脱いだ服はまとめられ、タグは切られ、お支払いも終わっていた。
「え、いや、速っ」
「ふふん、私からのプレゼントだからちゃんと着るんだよ?」
「……ありがとう……」
「お客様、よくお似合いですよ♡」
「あ、ありがとうございます……」
着ている本人である私が置いてけぼりになっている。気がする。疲れるけれど、悪い気はしなかった。むしろ楽しい。
「元気出た?」
「あ、うん。めっちゃ元気です」
「そういうことじゃなくて!今日ずっと落ち込んでたから」
はて、そうだったか。
「……そう?」
「うん。闇オーラだだ漏れ」
「えーっ」
どちらからともなく笑った。少し涙が出たから誤魔化した。
「よし、まだまだ行くよ!」
日は沈み、飲食店が賑わう時間になった。
「いっぱい買ったね……」
「ふはは、これだから東京暮らしはできないわ」
陽向と私の両手には、たくさんの買い物袋。陽向は何度もコンビニのATMにお世話になっていたけれど大丈夫だろうか。
「少しお腹すいたね」
「そうだね。何も食べないと夜中にお腹すくしね」
「うーん、じゃあ、カフェ飯行きますか」
陽向の提案は魅力的だった。
「落ち着いたところがいいな」
「A、ポアロって知ってる?」
聞いたことのない名前だ。
「有名なの?」
「ハムサンドが美味しいって話題になってるみたいだよ。しかも、イケメンの店員がいるとか」
そう言われると聞いたことがある気もするような……しないような……
「案内してもらっても?」
「私も行ったことないから、ナビはGoogleマップさんに頼むわ」
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キラッ☆ - 楽しみだー!(((o(*゚▽゚*)o))) (2018年3月21日 18時) (レス) id: bf28a6a1d3 (このIDを非表示/違反報告)
りんごさいだー(プロフ) - 初めましてで、申し訳ないですけど、コナンの世界は東京ではなくて、東都ですよ。 (2018年3月17日 12時) (レス) id: 7a2087a38b (このIDを非表示/違反報告)
陽夕(プロフ) - キラッ☆さん» 初めまして。コメントありがとうございます(*´`)萌えを提供できたなら何よりです〜!ふたりの関係が進展するまで長くなる予定ですが、最後まで見届けていただけたら嬉しいです! (2018年3月7日 18時) (レス) id: c327857695 (このIDを非表示/違反報告)
キラッ☆ - 初めまして!夢主ちゃんと降谷さんの関係が胸キュンでベットで騒いでおります。カッコいいわ〜好きだわ〜(*´∇`*)いつの日か二人が幸せになれることを楽しみにしています! (2018年3月7日 11時) (レス) id: bf28a6a1d3 (このIDを非表示/違反報告)
ロジャー@ラフレシア - 紅月さん» はじめましてでーす!面白かったですよ! (2018年3月7日 7時) (レス) id: 45de3e34a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:陽夕 | 作成日時:2018年3月4日 17時