page21 ページ21
今日は他の用事があるみたいだったので、私は陽向としばらく会話してから別れた。
零と電話をした日はよく眠れたけれど、その後はやっぱりだめで、お昼時になると睡魔に襲われる。今まさに、電車で寝そうになる自分との戦いだった。
ほんの十数分の距離だ。寝たら間違いなく寝過ごす。
(がんばれ自分……!まだ寝るな!)
自分を奮い立たせ、なんとか寝過ごさずにマンションに着いた。
エレベーターに乗り込み、4階のパネルを押す。
そう言えば、社会人になるまではエレベーターが苦手だった。今では慣れてしまったけれど。
「ただいま」
部屋の鍵を開けて、ドアを開いたらこれを言うのが習慣になっている。誰もいないのに声をかけるのも馬鹿馬鹿しいとは思うけれど、黙って玄関に足を踏み入れるのは我慢ならない。
何もせずにベッドにダイブすると、そのまま寝てしまった。
「A。起きろ」
目が覚めると、目の前に零がいた。
「あっ、え、れい……え?零?」
「動揺しすぎ。合鍵、持ってただろ?」
確かに、零は合鍵を持っている。
だとしても、突然女性の家に押しかけるなんて……。
「インターホン押してよ、びっくりした」
「何十回も押したけど出なかったんだよ。でも人の気配はしたから、何かあったんじゃないかと思って」
「そりゃあ失礼しました。それで、何しに来たの」
「つれないな。仮にも恋人だろ?」
今日の零はなんだか変だ。
「まあいいや。本当は真剣に話すつもりだったけど、お前にその気がないなら」
「あっ、待って、だったらリビングで話そう。先に行ってて」
どんな話をされるかわかったものじゃないから、居住まいを正すふりをして零を部屋から出した。
392人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キラッ☆ - 楽しみだー!(((o(*゚▽゚*)o))) (2018年3月21日 18時) (レス) id: bf28a6a1d3 (このIDを非表示/違反報告)
りんごさいだー(プロフ) - 初めましてで、申し訳ないですけど、コナンの世界は東京ではなくて、東都ですよ。 (2018年3月17日 12時) (レス) id: 7a2087a38b (このIDを非表示/違反報告)
陽夕(プロフ) - キラッ☆さん» 初めまして。コメントありがとうございます(*´`)萌えを提供できたなら何よりです〜!ふたりの関係が進展するまで長くなる予定ですが、最後まで見届けていただけたら嬉しいです! (2018年3月7日 18時) (レス) id: c327857695 (このIDを非表示/違反報告)
キラッ☆ - 初めまして!夢主ちゃんと降谷さんの関係が胸キュンでベットで騒いでおります。カッコいいわ〜好きだわ〜(*´∇`*)いつの日か二人が幸せになれることを楽しみにしています! (2018年3月7日 11時) (レス) id: bf28a6a1d3 (このIDを非表示/違反報告)
ロジャー@ラフレシア - 紅月さん» はじめましてでーす!面白かったですよ! (2018年3月7日 7時) (レス) id: 45de3e34a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:陽夕 | 作成日時:2018年3月4日 17時