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敦「ち、ちなみに報酬はいかほど?」
『もうお前かわいいかよ意味わかんない』
敦「え?!」

太宰「こんくらい」
拗ねたような顔をしながらすごい金額の載った紙を見せてきた。

『これ嘘じゃね?』
太宰「ちょっと黙ってて口塞ぐよ?」
『え?物理?死ぬの俺?』


――――――――――――――

そんなこんなで倉庫みたいなところにいる。
暗くて怖いんだけど。

『敦大丈夫?』
敦「う、うん。A君もごめんね?なんか巻き込んじゃってるよね、、」
『いいのいいの。敦といるの楽しいし。それに呼び捨てでいいよ?なんか俺だけ呼び捨てってのも寂しいし』
敦「え!いいの?それじゃあAって呼ぶ!」
『あああぁああ可愛い何なの可愛いぃぃいい』

そう言って俺は敦に抱き着いて頭をめっちゃ撫でる。
細いな、、本当に細い、、

太宰「(ムッ)」

あ、太宰さんが拗ねてしまった。あれ、こっちに歩いてくるな?怖いな?
背景の黒に太宰さんが似合いすぎてなんか見惚れそうだけど怖いね?

太宰「なんで敦君ばっかり可愛がるのさ。私も可愛がってよ。」
『え?何言ってるの太宰さん。歳の問題でしょう?』
太宰「君いくつ?」
『20歳』
敦「え?」太宰「え?」

『手前ら倉庫前出てこいおらああああああああああ』

太宰「(かわいい、、何この子可愛い、、、嘘でしょう、、)」
敦「(A可愛いなあ、、童顔だもんね仕方ないよ、、、)」

『それはそうと、何読んでるんすか太宰さん。』
太宰「あぁ、完全自殺という素晴らしい本さ。」
『悪趣味だなあ。俺太宰さんには死んでほしくないよ』
太宰「っ、、?」

え、こんな顔できるのこの人。
俺もびっくりしちゃったじゃん。

敦「あの…本当にここに現れるんですか?」
太宰「あ、あぁ、本当だよ。」

『怖いよな。敦のことは俺が守る。だから敦も俺のこと守って。』
敦「え?!」
太宰「心配いらない。虎が現れても私の敵じゃないよ。こう見えても武装探偵社の一隅だ。」

敦「はは。凄いですね自信のある人は…
僕なんか孤児院でもずっと駄目な奴って言われてて――――
そのうえ今日の寝床も明日の食い扶持も知れない身で」

――――天下のどこにもお前の居場所はありません
この世から消え失せるがいい
『っ?!!』
敦「こんな奴がどこで野垂れ死んだって、いやいっそ喰われて死んだほうが―――」

『敦!そんなことないから、、!そんなことないから!!大丈夫だから!!』
そういってまた敦を抱き締める、さっきよりもきつく強く。

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作者名:お茶人間 | 作成日時:2017年4月24日 22時

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