初心者。 ページ9
仕事が終わり、雪と私はポアロに寄ってのんびりしていた。
安室さんはいなかったが、珈琲と最近なぜかメニューにバツと書かれ、食べることができなかったサンドイッチに癒された。
「安室さんからずっと連絡なかったんでしょ？不安とかないの？」
バクバクと久しぶりのハムサンドを食べながら、雪は入店からずっと安室さんとのことを聞いてくる。
『忙しくなるって言ってたし、別にない。身体大丈夫なのかなとかは思うけど。』
「せっかく付き合ったのにそれでいいの？」
『...分からないんだよね。』
「分からない？なにが？」
雪は興味津々、といった様子で身を乗り出してくる。
『人と付き合うこと自体初めてだし、そもそも陣平以外の男の人との正しい距離感？が分からない。』
そうーーーーー
この一週間ずっと考えていた。
私のなかで「男性」の基準は陣平で、そこから他の男性との距離をはかってきた。
そして信頼する相手として、一番仲が良くて恋心を抱いた相手でもある陣平より上、もしくは同等の人なんて滅多に現れなかった。
結果、男性にはある程度の距離を置いてきたことになる。
安室さんが私の彼氏ということは、少なくとも陣平くらいの信頼を置くべきだろうし、安室さんにとっての私もそうならないといけないと思う。
けれどーーーー
『 " 恋人になりました、仲良くしましょう、連絡も取りましょう " はおかしくない？』
一週間このループだった。
連絡してみようかな、なんて思っても実際に送ることはできなかった。
恋人になったからと言っていきなり馴れ馴れしくするのは失礼だとも思った。
ふと雪の方を見ると、ものすごく馬鹿にした顔をしている。
『、、、なにその顔。』
あまりにも腹の立つ顔をしていて驚く。←
「いや、Aがそんなに馬鹿だったとは、、、」
『よーーーし、でこ出せ。』
私は指をデコピンの形にして雪の額を狙う。
「待って待って待って！それほんと痛いからやめよう！？」
構えた私の手を制止し、雪はズイッと顔を近づけた。
「連絡の話だけど、逆ならどう？」
『なにが？』
訳が分からず聞き返すと、今度はため息をつかれた。
「はぁ、、、だから、Aは安室さんから連絡が来たらどう思うの？」
『、、、嬉しいかな。』
「それさ、安室さんも同じなんじゃない？」
「僕がどうかしましたか？」
ふわっとした良い香りとともに、大好きな声が聞こえてきたーーーーーー背後から。
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やっち(プロフ) - えっ終わりですか？続きが読みたいです (2022年4月18日 19時) (
レス) @page16 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 好きです！これで終わりですか？めっちゃ面白いので最新待ってます頑張ってください！ (2020年3月22日 10時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
壟薇 - チュキ（≧∇≦） (2019年9月25日 18時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 好きです。更新頑張ってください！ (2019年5月20日 11時) (レス) id: a6030a90d7 (このIDを非表示/違反報告)
梨王(プロフ) - ルートさん» コメントありがとうございました！夜しか眠れないなんて...朝もしっかり寝ましょう！？(ovo) (2019年3月17日 18時) (レス) id: 2a5069a4c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨王 | 作成日時：2018年5月9日 7時
