宝石のような瞳。1 ページ5
「はーいみんなおはよぉぉぉう！今日はインフルで倒れた担当の代わりに来ました！よろしくねぇぇぇぇぇ！！」
「桜井さんと須藤さん！！お久しぶりですね♪」
『今日はよろしくね。』
店舗に着くとバイトの子たちが駆け寄ってきたので軽く挨拶をする。
雪と私が応援で時々くるこのお店のバイトは大学生が多く、みんな本当に可愛い。
(絶対面接で顔立ちも見てるよねぇ)
さて。
店が開くまであと15分。
まずは陳列棚を確認する。
試供品は汚れていないか、空になっているものはないか、ブラシは綺麗か....
これらをかなりのスピードで確認し、補充や掃除をしていく。
その間に雪がカウンター周りのチェックをしている。
「須藤さんたちがいらっしゃるとすっごく嬉しいんですけど、緊張もするんですよね； たくさん見て学びます！！」
『ふふっ。さ、開店5分前ね。』
実質今日の責任者は雪なので、全員が雪の周りに集まる。
「よーし開店だ！その可愛い笑顔で売りまくれー！！！」
「「「はい！」」」
(いや、その掛け声はどうなの....)
ーーーーーーーーーーーー
ここはデパートに入っている店舗。
周りにはさまざまな化粧品ブランドが入っており、気の抜けない場所である。
デパートの開店時間が過ぎ、少しすると客が入ってきた。
若い女性や、マダムが多い。
一人一人に合った化粧品を勧めるために、客の顔立ち、スタイル、雰囲気を観察するのは私の得意分野だと思う。
手の空いた時間にバイトの子たちが頑張っているのを眺めていると1人の女性が目に入った。
(わぁ...綺麗なプラチナヘア.....)
サングラスをかけていて、顔の小ささが際立つ。
スタイルもとても良く、自然に目がいってしまう。
(あれ？誰かと話してる？)
女性の口が動いているのを見て、そう思った。
しかしその相手は私の位置からでは柱が邪魔をして見えない。
眺めていると、彼女が私たちの売り場へと近づいてきた。
(あ、日本人じゃないな...)
女性は何を買うか考えている様子。
今見ているのは新作のアイシャドー。
限定カラーは私が考えたものだった。
嬉しくなり、つい自分から近付き声をかけてみる。
『May I help you?』
" Oh, thanks. Which colour do you think fits me better?" (あら、ありがとう。私にはどっちの色が良いかしら？)
そう言ってサングラスを外しながら振り向いた女性の瞳は、まるでペリドットのようだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3580人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
やっち(プロフ) - えっ終わりですか？続きが読みたいです (2022年4月18日 19時) (
レス) @page16 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 好きです！これで終わりですか？めっちゃ面白いので最新待ってます頑張ってください！ (2020年3月22日 10時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
壟薇 - チュキ（≧∇≦） (2019年9月25日 18時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 好きです。更新頑張ってください！ (2019年5月20日 11時) (レス) id: a6030a90d7 (このIDを非表示/違反報告)
梨王(プロフ) - ルートさん» コメントありがとうございました！夜しか眠れないなんて...朝もしっかり寝ましょう！？(ovo) (2019年3月17日 18時) (レス) id: 2a5069a4c7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：梨王 | 作成日時：2018年5月9日 7時
