ポアロのイケメン店員。 ページ5
ギギギギッ
と音が聞こえそうなほど恐る恐る自分の右側に視線を向ける私。
そして.....
ゴンッ!!!!
「「!!!!????」」
思わず机に突っ伏してものすごい音が店中に響いた。
だって、そんな、すぐそこに、イケメンのお顔が.....
いい香りが....
綺麗な瞳とガッツリ目があって......
え?天使?私もしかして召される???
混乱して訳のわからないことを考えていると、心配そうな雪の声が聞こえてきた。
「Aおでこ大丈夫!!?すごい音したけど...」
『え...えぇ。大丈夫....』
おでこの痛みなんて気にならないくらい心臓がバクバクしてる。
足りない、痛みが足りない←
いつもは緊張するせいもあって目が合わないように努めていたから、初めての至近距離+目が合ったという現実についていけず、目を覚ますために机に盛大に頭をぶつけたのだった。
「すみません!驚かせてしまいましたね; 」
うっ...現実を受け止めなければ.....
『い、いえ!こちらこそしゅみっすみません!!!』
(噛んだ!恥ずかしい!!)
顔が熱くなってきて、穴があったら入りたいとはまさにこのこと。
安室さんは盛大に噛んだ私を見て、クスッと笑った。
「オーダーを伺いにきたらお二人が小声で言い合ってて、面白そうだなって思って少し聞かせてもらってたんです。
結果Aさんを驚かせておでこに怪我をさせてしまいました。 すみません;」
あ、イケメンは申し訳なさそうな顔をしてもイケメン...
........え?
ちょっと待っていまなんて言った?
雪と私の会話を聞いてたって......
まさか雪の「Aは安室さんのこと好きなんでしょ!?」的な発言も聞いてたんじゃ...
またしても頭の中でぐるぐると考え出してしまった私を、雪が助けてくれた。
「安室さん、レディの会話を盗み聞きなんてダメですよー!
あ、注文いいですか?私はオレンジジュースで、Aには珈琲をホットでお願いしまーす!
あとハムサンドも!」
「かしこまりました♪」
雪のオーダーを受け、安室さんはキッチンのほうへと戻っていった。
それを見届けた雪が私に話しかける。
「A!あんな至近距離でも話せたじゃない!」
『何いってるの!?盛大に噛んでたでしょうが!!』
「大丈夫!印象には残った!!!」
グッ!!!と親指を立ててきた雪の顔面を思わず掴みそうになったがなんとか堪えた。
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梨王(プロフ) - ウツボカズラさん» お読みいただきありがとうございます!コメントもとっても嬉しいです(*´-`) (2018年6月4日 0時) (レス) id: 21bb2c05b2 (このIDを非表示/違反報告)
ウツボカズラ(プロフ) - め…めちゃめちゃきゅんきゅんしますっ、悶えとニヤニヤが止まりません…!!安室さんと降谷さんの切り替えとかドキドキします…!こんなすてきな小説をありがとうございますっっ!!!!! (2018年6月2日 22時) (レス) id: ba7ef38af0 (このIDを非表示/違反報告)
梨王(プロフ) - 透架さん» ありがとうございます!お楽しみいただけるよう頑張ります( ;∀;) (2018年5月9日 7時) (レス) id: 56e0ef430f (このIDを非表示/違反報告)
梨王(プロフ) - 菜乃さん» 嬉しいお言葉をありがとうございます( ;∀;) 続編スタートしましたのでよろしければお読みください♪ (2018年5月9日 7時) (レス) id: 56e0ef430f (このIDを非表示/違反報告)
透架(プロフ) - 読んでいてすごくドキドキします..!第2シーズンも頑張ってください!!! (2018年5月8日 17時) (レス) id: 2f77a0cff7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梨王 | 作成日時:2018年4月20日 8時