【刀剣乱舞】主は私を嫌っている その弍

73:主を守るのが私の役目 ページ23

ハァハァと、苦しそうに呼吸する主。


うん。だよね。まだこのくらいの傷じゃ人は死なない。



いくら血が吹き出そうと、肝心な場所が傷ついて無いんじゃ人は早く死なない。





兄さんがトドメをさそうと刀を高い位置にあげた。


………その光景を見て私は思う。







＿＿＿＿＿＿主は殺しちゃダメだと。



もちろん主が私にしたことを許した訳じゃない。

むしろ根にもっている。


あの時言われた言葉も、あの時初めて叩かれたことも忘れた訳じゃない。



でもなんでだろう。

本能っていうのかな。





主は殺しちゃダメだと私は思った。




主も結構苦しんだだろう。


それが罰ってことでいいよ。



今止めても刀を振り下ろすスピードには勝てない。



『主と、歴史を守るのが私達の役目』


だから私は主を守る。




＿＿＿＿＿＿＿＿サッ



貴方「…っ。」



切れ味のいい刀は私をサッと斬った。


もちろん痛い。


髭切「！？」


主「…なんで。」



清光「……どういうこと。」



鶴丸「A！！！」


鶴丸に『A』そう言われた次の瞬間、私は倒れた。


それと同時に畳に私の血が海を作っていく。


真っ赤な海を。



私が折れるのを免れたのは髭切兄さんのおかげなのに、私はきちんと礼を伝えないどころか、兄さんを人殺しにしようとした。





だから死ぬのが私への罰。




兄さんを人殺しにしようとし、主との約束を破った私は死ぬという罰が神から与えられたのだ。



---------------ｷﾘﾄﾘｾﾝ

こんなに長い小説にするつもりは無かったのに長くなってしまってスミマセン。

前にアンケートをとらせてもらった結果、夢主ちゃんが折れる前に髭切が助けてくれるというのが皆さんの回答で一番多かったので、髭切に助けに来てもらいました。


ですが、夢主ちゃんが折れるという回答も少しではありますがあったので、２つミックスしようと思います！


もちろん最後はハッピーエンドで、夢主ちゃんも笑顔で本丸での生活を送れる話にします!



アンケートに答えてくださった皆様、ありがとうございました！

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