62:死んでもらうよ(髭切side) ページ12
Aがどこかへ行ってしまった。
僕は追いかけたかったのに霊力が邪魔をする。
主「痛いよぉ…傷が残ったらどうしよう…」
主が何かをしゃべっている。
痛い？傷が残る？君が言うんじゃない。
Aの方が傷は深く、傷のあとが残りやすいだろう。手入れを、早く手入れをしてやらないとあの子の傷がどんどん深くなってしまう。
主「髭切ぃ…痛いよぉ…」
髭切「大丈夫大丈夫。すぐに手入れをすれば痛くなくなるよ。」
僕は主にニッコリと笑いかける。
でもこの笑顔は本物の笑顔じゃない。
作り笑顔。
こうしている間でもAは苦しんでいるだろうに僕は何もしてあげることができない。
もう嫌なんだ。Aが再び僕たちの前から居なくなってしまうのは。
Aが焼かれてしまったと聞いたあの日、僕の心は砕け散った。
それは弟の膝丸も同じだっただろう。
その時、Aと僕たちは主が別だったからAがどんな状況にあるのか僕たちは分からなかった。
だから『この本丸に来てくれた』そう聞いたときは嬉しくて嬉しくて仕方がなかった。
だってまた僕たちの可愛い妹に会えるのだから。
でも会うんだったら他の本丸で会いたかったね。
なぜって…この本丸の主は普通の主じゃなくて悪い主だからね。
__________________________________
少し時間がたった。
まだ主は泣いている。そんなに痛いのかい？
主は泣くことをやめない。
＿＿＿＿＿＿＿ギシギシギシ
階段をのぼってくる音。
一人じゃない…数人いる。
まさかA？
階段をのぼりきった様で、足音が部屋の前でとまる。
そして_______ｻｯという音と共に扉が開く。結構大きな音だったから皆も音のした扉を注目した。
…やはりAだった。
良かった。傷が治っているね。
傷跡も残っていなさそうだ。元気そうでなによりだよ。
僕はAに優しく微笑むつもりだったのに……僕はまた思ってもいないことを口にした。
髭切「なんで戻ってきたんだい？」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
あぁ、主。僕がもし刀を今、手にしたなら君はこの世にはいないだろう。
覚えておくといい。
君が霊力を解いても僕は主、君を殺す。
君を殺さないと僕の気がどうかしてしまうよ。
Aをこんなにひどい目にあわせたんだ。
死んであたりまえだよね。
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◎花丸◎ - 胃腸炎はつらいよさん» 読んでくださりありがとうございました！新しい小説作りましたよ！『嫌だから』というヒプマイと、とうらぶの合作です！良かったら見てください！ (2019年2月5日 11時) (
レス) id: d9e1742b9c (このIDを非表示/違反報告)
胃腸炎はつらいよ - 完結おめでとうございます！良いお話でしたm(__)m◎花丸◎さんの作品をもっと見たくなりました！ (2019年2月5日 9時) (レス) id: 36b893c45a (このIDを非表示/違反報告)
◎花丸◎ - えにさん» 読んでくれてありがとうございました！！その言葉、嘘でも嬉しいです(笑) (2019年1月28日 7時) (レス) id: d9e1742b9c (このIDを非表示/違反報告)
えに - とっても素晴らしい作品でした！多分一番泣きましたｗｗ (2019年1月26日 2時) (レス) id: 59f8b0c9ad (このIDを非表示/違反報告)
◎花丸◎ - 桜龍さん面白いですね(笑)そう言ってくれると嬉しいです！そうですね！お互い頑張りましょう！ (2018年12月9日 12時) (レス) id: d9e1742b9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◎花丸◎ | 作成日時：2018年10月20日 9時
