50:粟田口 ページ50
どうしよう。涙が、涙が止まらない。
鶴丸に優しくしてもらうと余計に涙が溢れてくる。
貴方「…いやだな…つ、鶴丸…私は……もう鶴丸の…そばにいられないよ…。」
泣きすぎて上手く呼吸ができない。
その結果、声が途切れ途切れになってしまった。
急に大泣きされて鶴丸も迷惑だろうに嫌な顔ひとつしない。
それどころか優しく微笑みながら私の背中と頭を撫でてくれている。
まるで迷惑なんてかかっていないと言うように。
鶴丸「A。君は泣かなくていい。そして出ていかなくていい。」
『悪いのは君じゃなくて主なんだから。』
そう言ってくれた。
貴方「…だめ…だよ。私はここにいても…使い物にならないし…数ヶ月すれば…私は跡形もなく……消え去る。」
昔みたいにまた皆の前から消え去る。
……また幻の刀扱い。
鶴丸「そんなことはさせない。その傷を治せばAはまだまだこの現世で活躍できる。それに、Aを守るのが俺の男としての使命だ。」
真面目な顔をして……いいや一人の男として真剣な表情を見せて鶴丸は私にいい放った。
貴方「鶴丸……。」
そして少しの沈黙。
それを破ったのは鶴丸……じゃなく、私……でもなかった。
沈黙を破ったのは……何故か息をきらしてこちらを見つめる粟田口の皆だった。
乱「A！」
薬研「A！……それと鶴丸の旦那。」
一期「なぜ廊下に居るのですか！？主の部屋にいったはずじゃ。」
皆は次々に驚きの声をあげてはこちらに近づいて来る。
そう言えばあの場に粟田口の皆は居なかったな……。
だから私達のおかれている立場が分からないのか。
なら教えてあげた方がいいかな。
貴方「み…んな。わ、私はあr
『私は主と刀剣男士に嫌われているんだよ。』
そう言おうとしたが言えなかった。
だって鶴丸が私の口を大きな手で塞いだのだから。
そして粟田口達を睨みつけると私の聞いたことのない低い声で
鶴丸「お前達も主の味方をするんだろ。」
私を守るように、隠すように抱き締めた手には力が入っていた。
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◎花丸◎ - 歴史修正主義者さん» この作品を読んでくれてありがとうございます！更新遅れてスミマセン！ (2018年10月18日 18時) (
レス) id: d9e1742b9c (このIDを非表示/違反報告)
歴史修正主義者 - とても面白いです！更新頑張って下さい(^O^) (2018年10月18日 12時) (レス) id: 43f343ee39 (このIDを非表示/違反報告)
◎花丸◎ - 真黒さん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！！ (2018年10月6日 10時) (レス) id: d9e1742b9c (このIDを非表示/違反報告)
真黒 - 更新頑張ってください (2018年10月6日 10時) (レス) id: 36145c8bb7 (このIDを非表示/違反報告)
◎花丸◎ - 椿さん» カタナキャーですねww楽しみにしてくださりありがとうございます！！受験生なので更新トロトロですが見てくださると嬉しいです！(☆∀☆)ゝ (2018年9月27日 18時) (レス) id: d9e1742b9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◎花丸◎ | 作成日時：2018年7月24日 14時
