【刀剣乱舞】主は私を嫌っている

41:嫌い ページ41

私は報告を済ませた。
………のはいいが主は何かを見つめたきり動かない。

私と目を合わせない。合わせようとしない。

貴方「あの……主。何を見ていらっしゃるのですか？」

明らかに私の何かを見つめている。もちろん目ではなく、他のナニかを。


しばらくの沈黙のあと、主はようやく口を開く。


主「………あんたのその傷を見てただけ。」


あれ？もしかして心配してくれてる？

あの主が？私のこの傷を？

心配してくれてる、そう思った時、私の心に温かな何かが芽生えた。


貴方「心配……してくれてるんですか。」


私は恐る恐る聞く。

『もちろん心配してるわよ。』そういう答えが返ってくることを信じて。


でも



主「はぁ？心配？そんなことしねぇよ。」


なんて答えが返ってきた。

口が悪いな。心配していたわけじゃないならなぜ私の怪我を見ていたんだ？


さっきの一言で私の中に芽生えた何かはすぐに消えてしまった。


主「あんたのその傷をどうやってもっと重傷にしようか考えていただけ。変な勘違いはするな。」



あぁ。主が私を嫌うように、私も貴方が嫌いだ。



重傷？もう重傷ですけど。

これ以上何をしようって言うんだ。

主。









私は貴方のことが嫌いだ。

大嫌いだ。２日目で貴方のことを嫌いになった。普通だったら主を嫌いになることなんて無いんだけどな。



でもさ、私は貴方に負けないよ。貴方が今私にしようとしてること、それは私を折ること。

私は折れるわけにはいかない。









貴方より先に天国なんか逝かない。

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