Lesson03 ページ4
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『はあ。』
「いらっしゃーい。」
資料室にて。
手を振ってお出迎え。
いやいやいや待て。
何で私が迎えられる側なの。
『あのー。補講が好きなの?』
「んなワケねーっす。」
ですよねぇ。
あー、でも。
一際大きな声を出した森下くん。
「こっちがメイン。日中の授業が補講っすね。」
『…は?』
カカカ、と笑いながら
もの凄くアホなことを言っている。
『卒業できなくなるよ。』
「え、先生がどうにかしてくれるんでしょ?」
『はあ?』
とんだ舐めプ野郎だ。
学校、いや大人を舐め腐るにも程がある。
「んー、まあ先生がいるんなら留年もありかな。」
『な、馬鹿なこと言わないの。』
私は別に彼の担任ではないし
彼の卒業なんて、責任をとれる立場でも何でもない。
あぁもう。
今日もまた、無駄話から始まる補講。
今日もまた、授業らしいことなんて全くせず
形式的な小テスト(テキスト付き)
と、世間話。
森下くんと話してわかったこと。
小さい頃から野球が好きだってこと。
勉強は、実はそんなに嫌いではないこと。
(なら普段から頑張らんかい!!)
そして、意外に?ベビーフェイスであること。
『ねぇ、誰かに似てるって言われない?』
何気ない会話のつもりで聞いてみると
急にむっとした表情になった。
「…はな、」
『は?』
「…幼少期の貴乃花。」
『、』
わたしは、恐らく1年分の爆笑をしたに違いない。
☆★03話 あとがき
似てるな〜と思ったのは私だけではないはず。
20240327 ぱるぱる
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作者名:ぱるぱる | 作成日時:2024年3月23日 21時