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ち、近い…!!
いくら兄弟でも、イケメンとのこの距離感は緊張する…
だってさっき、この人私の耳元で……
翔
「Aがやってくれるの？」
って吐息がかかる感じで言われて、思いっきり睨み付けようと思ったら、すんごい色気のある目で見られてて…
どうしようかと思っていたら…
翔
「まあ皆の投票にすっか！」
と皆に向かって再び話し始めて、ホンットにビックリした。だって突然だよ、突然!!
マジで酷すぎだって…翔にい……
そのあとクラスで投票が行われて、結局私は生徒会役員になってしまった。ちなみに男子の方は潤がなった。
翔
「………では、この二人にもう一度大きな拍手〜！」
ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ…
翔
「よし、じゃあ今日はこれで終わり!!」
皆
「やった〜」
翔
「では挨拶しまーす、全員起立っ!!」
ガタガタ…
翔
「きょーつけ〜、礼っ!!」
皆
「ありがとうございました〜」
翔
「じゃあ皆さようなら〜」
はあ、なんでこんなにも元気が良すぎるんだっ
声がでかすぎでしょっ！
翔
「じゃあ生徒会の二人はちょっとこっち来てー」
潤
「はーい」
A
「………」
翔
「んで、来週の火曜日から………」
恨めないのは、説明が上手いこと。先生として大切な要素をきちんと持ち合わせているから恨めないし憎めない。先生になれたのも納得がいってしまう。
翔
「じゃあ以上!! 解散!!」
潤
「じゃあなA、今日は一緒に帰れなくてごめん！」
A
「ううん、大丈夫。じゃあね〜………」
あー、潤帰っちゃった。教室にいるのは私と翔にい……いや、先生だけ。
先に沈黙を破ったのは、あっちだった。
翔
「A、ビックリした？」
A
「んもう、ビックリしたも何もないでしょ!!」
翔
「そんなに怒んなよ」
A
「怒ってませんー！」
翔
「いやいや、ゼッテーそうでしょ」
A
「はあ？ 別にそんなこと…」
ありますけど。
私がとんでもなく怒っていると思ったのか、翔にいは眉を八の字にして申し訳無さそうな顔をした。
でも、その次の瞬間、私は……
――――――恋を知ることになる。
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作者名：明音 | 作成日時：2016年9月18日 15時
