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翔
「あーで、A………菊池さん、ちょっと」
A
「あ、はい」
今もう完全にAって呼んじゃってたじゃん
翔
「んで、生徒会のこと……………」
ん？
なんか、意識が……遠退いて行く…………
ちょっ…翔、にい……
・
・
・
・
・
・
A
「………ん…？」
翔
「Zzzzzz……」
A
「あれ…翔、にい……??」
翔
「ん、A……おはよう…」
A
「え、なんで…」
待って待って！ 今私……パジャマ着てる、翔にいも…
てことは、もしかして…
A
「あー………」
翔
「眠いぃぃ…」
現在時刻AM04:30。日付は4/11。
ありゃ完全に夢だな…
じゃあ校長先生に兄妹だってことがバレちゃったのも、
数学と理科系と英語は翔にい担当ってのも、
ぜーんぶ、夢!?!?
私の想像力どんだけだよ…
すごっ!! これもう自画自賛レベルだわ
翔
「なにさっきから百面相…ﾌﾞﾌっ」
A
「うるさいなー」
翔
「なに、いい夢でも見た？」
A
「いいのかどうかは分からないけど……とにかく教えなーい♪」
翔
「ひでぇ」
A
「さ、起きよ起きよ」
こうなったら………
夢と同じ事になんないようにしなきゃ
A
「ねぇ翔にい？」
翔
「ん？」
A
「私達さ、一緒に登校したら怪しまれちゃうじゃん？」
翔
「あー言われてみればそうだな」
おい、今まで気付かなかったんかい。
まあ私も夢見なかったら気付いてないけど(笑)
夢ってなんか凄い。思っても見なかった事を気付かせてくれる。
A
「そう、だから、学校に入る門を変えたらどうかなって」
翔
「ほう」
A
「学校には北門と西門と正面玄関に直結する正門があるの」
翔
「うん」
A
「それで面白いことに、北門と正門がめっちゃ近いのね」
翔
「マジか、並んでんの？」
A
「まあそんな感じ」
翔
「意味あんのかな〜」
A
「北門は主に先生達が使う門で、正門は生徒、西門はお客様とか極秘のテレビ局とか…」
翔
「テレビ来んの!?」
A
「あーまあね…… で、学校に向かう手前の角の学校から見えない所があるんだけど、そこで私が違うルートに曲がるから、それで別々に門に入る。」
翔
「俺は普通のルートでいいんだな？」
A
「うん、よしっ！ 解決っ!!」
よしよし、順調♪
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作者名：明音 | 作成日時：2016年9月18日 15時
