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本当は…？
てことは…まさか……!?
嘘、嘘って言って！
A
「ほ、本当は…??」
頑張って声を絞り出して聞き返した。
そしたら…
翔
「ほ、本当は………って、お前ガチで信じてんの？」
A
「へ？」
翔
「俺がこのタイミングでそんなこと言うかよ」
A
「と、言うことは………？」
翔
「お前の考えすぎ」
A
「じゃあ、兄妹なんだよ、ね??」
翔
「ぅん…」
A
「ああんもう!! 最後まで曖昧にしないで〜！」
翔
「ハハハ!! よし、朝ごはん朝ごはん〜♪」
A
「んもう…」
なんか、複雑…
どっちにしても、嬉しいし、悲しい。
なんなんだろ、ホント。
翔
「A〜」
A
「ん？」
翔
「顔洗うんなら早くしちゃいな？」
A
「ああうん…」
翔
「もう、ゴメンゴメン」
ほら、またそうやって優しくするんだ。
ズルいよ翔にい、ホントにズルい。ズルいし酷い。
でも………私はそういう翔にいに恋をしたんだ。
私の方が酷いしズルい。多分、結局何も言えずにこの恋は終わるんだ。
私は目を覚ましたくて、あえて冷水で洗顔した。
当然冷たい。ちょっと痛い気もする。でもそれでいい。
早くこの気持ち、冷まさなきゃ…
翔
「俺パン焼くね」
A
「分かった〜………って、トースターに入れるだけじゃん」
翔
「でも俺に目玉焼きを作らせる訳にはいかないだろ？」
A
「まあね」
翔
「家庭科、もっと頑張れば良かった…」
A
「いいよ、私が作れるんだし」
翔
「じゃあこれからもずっと、俺の傍にいてくれる？」
A
「………え？」
突然の質問に思わずフリーズ。
これからも、ずっと、一緒………？
いや、無理でしょ
だって翔にいは、きっといいお嫁さんもらって…
ああ想像しただけで胸が苦しい。
翔
「ゴメンゴメン、冗談だって」
A
「う、うん…」
翔
「でも、離れたくねぇなー」
A
「そう、なの？」
翔
「駄目だってわかってるけどさ。やっぱり今が一番落ち着くっつーか…なんか照れるな(笑)」
A
「私だって、離れたくなぃ……」
翔
「ん？」
A
「いや、何でもない」
いつ、ちゃんと言えるかな
翔にいがお嫁さんもらってから伝えるのはさすがに不味いけど……
やっぱ忘れなきゃ。
………でも……
無理だよ、そんなの……
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作者名：明音 | 作成日時：2016年9月18日 15時
