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電車に乗った。
あのあと、猛スピードで信号を渡り切り
駅までちょっと早歩き。
普通に疲れた…
翔
「大丈夫？ 普通に疲れたでしょ」
A
「うん、でも平気」
翔
「まあ電車乗ってる時間は割りと短いからな」
A
「うん、、、」
もう、一人じゃない。
今、隣には翔にいがいる。
朝はどうなんだろう。やっぱり先生だから早いよね。
翔
「あ、明日からのことなんだけどさ〜」
A
「ん、ん〜？」
翔
「Aも一緒に起きて、一緒に行かない？」
A
「ん〜…………、え!?」
翔
「いやいや『え!?』じゃなくて…」
なに、私と一緒に行こうと？
は？ ちょっと意味不。なぜそうなる??
分からないことは素直に聞くべし。
A
「な、なんで??」
翔
「いやぁそのー…心配、だから？」
A
「へ？」
翔
「うん、だから、今までずっと一緒に行ってたでしょ？ 途中までは。なのに急に一人じゃ危ないし、それに………」
A
「……それに？」
翔
「さ、寂しい、でしょ？」
A
「え………」
翔
「俺も朝、一人で電車乗って、一人で学校まで行ったけど、なんか寂しくってさ………Aは、どう？」
そんなこと考えてたの？
私とおんなじだ。嬉しいけど……やっぱり悲しい。
そういう思考までそっくりなんだもん。やっぱり私達は兄妹なんだ。今となっては信じたくない。ホント、今更。
A
「私も………寂しかった、よ？」
翔
「……え…!?」
A
「翔にい明日からどうするんだろうってずっと考えてた。私も……やっぱり一緒に行きたい」
翔
「A……」
うわ、恥ずかしい。私のお兄ちゃんなのに。先生なのに。
翔
「よし、じゃあ明日から大変だぞ〜！」
A
「分かってまーす」
翔
「いや、これは本気で想像以上…(笑)」
A
「えーそうなの〜？」
翔
「まあ色々話すこともまだあるから…」
えー、なんだろう
話すこと…？
プシュー…
ドアが開く。
私達は、二人で、電車を降りた。
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作者名：明音 | 作成日時：2016年9月18日 15時
