続・超人気声優の妹は先生が気になるようで

心配2 ページ8

鍋を取り出して、ご飯と冷蔵庫にあった人参としめじを入れる。

水分が出てきたら、鶏ガラスープの素と塩で味を整える。

味を確認して、食器棚から小さめの皿とコップを取り出す。

小さい皿におたまで食べ切れそうな量をよそる。

お盆に皿とコップを乗せ、コップに水を注いで、救急箱から取り出した風邪薬を近くに置いて、寝室に向かった。

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先生side

意識を取り戻すと、額に冷たいものが乗っていた。

あれ、、、？

隣のミニテーブルには水を張った桶。

え、と混乱する。

さらに、廊下から足音が聞こえた。

え、え、なんかめちゃくちゃ怖いんですけど？！

目をギュッとつむって、頭から布団を被る。



すると、急にドアが開いた。

き、来たァァァァァ

ひぃぃぃぃぃぃぃ

その足音はスタスタとこちらに近づいてくる。

怖い怖い何々何？！

怯えていたら、足音が、止まった。

俺は耳を疑った。

『先生？起きた？』




え、

A？

リ「え、な、A、、、？」

『良かった、目覚めたんだね』

リ「よかったぁ、、、」

すっごいほっとした。

Aで良かったぁ、、、

でも、どうしているんだろ、、、

リ「な、なんでいるの、、、？」

『え、いや、LI○E送っても既読とか付かないから、、、』

リ「あ」

リ「ご、ごめん、寝てて、、、」

『で、心配して来てみたら倒れてたんだよ？額を触ったら凄い熱くてさ？』

リ「え、あ、はい」←

『だから、看病してるって訳』

リ「あ、ありがとう、、、」

『いいのいいの、この前私が倒れた時、看病してくれたでしょ？』

そのお礼みたいなものだから気にしないで、と笑顔で言ってくれた。

リ「ありがとう、めちゃくちゃ嬉しい。」

『いえいえ、あ、お粥作ったんだけど、食べれる？』

リ「あ、うん。」

『じゃあ、持ってくるね、』

そう言って彼女は行ってしまった。


人に看病されるなんて、思っても居なかったから、なんだか照れ臭くて、くすぐったくて、慣れない。

しかも、凄く大切で、大好きな人にされる看病は、

すごく嬉しくて。

少し目が濡れたのは、きっと、風邪のせい。

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