184.どれなら作れるかなって ページ39
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翔：「もっと口開けて」
さっきは小鳥みたいな可愛いキスだったのに
今は乱暴で、激しいもので。
もう自力で支えられない体を必死になりながら
翔さんの胸に背中を預けてめいいっぱい応える
A：「んんっ……」
口の中のいろんなところを翔さんは舌で撫でて
苦しくて引っ込む私の舌を外に連れ出すように
絡んで吸って、いやらしい音を鳴らす。
A：「…くる、し…っん」
途切れ途切れの会話。
もう、これで精一杯。
翔：「足りない」
私はいっぱいいっぱいなのに対して
翔さんは余裕たっぷりで暴れまくる。
意識が遠のきそうになりながらも
激しいキスを受け止めていると
やっとチュッっと音鳴らしたのを最後に唇が離れていった。
ぼーっとする頭で、翔さん、と嘆く。
翔：「言ったでしょ。
キスしたくなるのはAだけだって」
A：「元はと言えば、翔さんが始めなのに。
キスするなんてズルイ…」
恨めしそうに見上げると
ふふんって余裕そうに笑った。
普段は優しくて、寛容で、大人な人なのに
たまに、ヤキモチ焼きで意地悪。
翔：「焼かせるほうが悪い」
A：「そんなことしてません。
かってに焼いたんじゃないですか」
翔：「俺の中であいつはブラックリストトップだから」
A：「意味わかんない」
立ち上がって、キッチンのカウターの端に立てられている本を手に取り
ダイニングチェアに座ってぺらっとめくる。
翔：「…怒ってる？」
ソファーに目を向けると
頼りなさそうに、眉毛を下げて立ち尽くしていた。
さっきの威勢のいい態度はどこに行っちゃったの…？(笑)
A：「怒ってませんよ」
翔：「…本読み始めてんじゃん」
急に立って、読み始めたから怒ってるって思ったのかな。
でも、翔さんが料理一緒に作ろうって
言ったときから私は考えていたのに
翔さんがキスしたり、話ずらしたりしたんだよ。
A：「まったくできない翔さんでもどれなら作れるかなって」
適当に開いた料理本のページを翔さんに向けて
見えるようにグイッと開く。
A：「片付けの日、放課後は翔さんの家に戻っていいですか？」
その日は午前までだから。
部活を持っていない先生は、私たちと同じ午前だけでしょう？
A：「お昼、一緒に作りましょう？」
そう言うと、翔さんは私の隣の椅子を引いて座ると
嬉しそうにページをめくった。
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カレン(プロフ) - せいこさん» 初めまして!気持ちの変化も成長も、櫻井先生のおかげです♪そんなお二人をこれからもよろしくお願いします(^o^)応援ありがとうございます！ (2016年5月3日 11時) (
レス) id: a9e0cca142 (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - キョロちゃんさん» 初めまして、コメントありがとうございます。これからも翔さん素敵だなって言ってもらえるよう頑張ります(*^^*)第5章もよろしくお願いしますね！ (2016年5月3日 11時) (レス) id: a9e0cca142 (このIDを非表示/違反報告)
せいこ(プロフ) - 初めまして。昨日、今日とで一気に読ませて頂きました。ストーリーといい、登場人物皆んな大好きです。主人公の気持ちの変化、成長していく姿が目に見える様です。大好きなお話です。これからも楽しみに待ってますので、頑張って下さい(*^_^*) (2016年5月2日 19時) (レス) id: 9bbea5e87c (このIDを非表示/違反報告)
キョロちゃん(プロフ) - カレンさんはじめまして。いつも楽しみにしています。私は熊本市内に住んでいます、まだまだ余震も続いているんですが唯一の楽しみになっています。やっぱり翔さん素敵ですよね。是非続きも楽しみにしています。 (2016年4月25日 6時) (レス) id: ad68473bef (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - さくさん» それは本当によかったです。これぐらいのことしかできない無能な私ですが、さくさんのように楽しんでいただけているなら、嬉しいです。早く平穏な日々が取り戻せることを祈っています。そして、より被災地の方々が楽しめるようなお話をお届けできたらなと思います。 (2016年4月18日 20時) (レス) id: a9e0cca142 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カレン
| 作成日時：2016年3月17日 9時
