166.世界 ページ21
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翔さんの首にきつく回していた手は
いつの間にか緩く胸元の服を掴んでいて。
足も、そろそろ本当に立っていられない。
ずるずると下がっている体についてくるように
ペタンと座り込んだ私の前に翔さんは膝立ちになって
覆い被さりながらもなお、キスを続ける。
逃がさない、離さないと言っているかのようなたくさんのキス。
A：「っ…！」
私の横についていた手が離れて私の太ももを撫で
いままでになかったから自分でも驚くくらいビクッと体が強張った。
それに気づいた翔さんはハッとして
唇も、頭を押さえる手も、太ももを撫でる手も一気に離して
あちゃーっという顔をし、手で顔を覆った。
翔：「ごめん…、理性飛んでた」
本当に、申し訳なさそうに呟く。
翔さんが旅行に行こうと言ったときは
純粋に、二人になれることが嬉しくて
全く何も考えていなかった。
あとになって、男女が１つ屋根の下に泊まるんだから
ナニかがあってもおかしくないと気づいた。
初めてではないから大丈夫だと、一応心構えて一緒に来たけど
いざ、キスの先を匂わせる雰囲気になってしまうと
謎の恐怖心に襲われる。
翔：「しない、から。
だから、怖がらないで…」
1ヶ月。
付き合って1ヶ月。
翔さんと同じ年齢だったら普通かもしれない。
大人は付き合って当日や体から始まる関係もある。
私がまだその世界を知らないだけ。
高校生という小さい世界にいるから
大人の付き合い方がわからないだけ。
だから、きっと翔さんにとったら
1ヶ月付き合ってて、そういう関係になるのは当たり前なんだ。
A：「一応、覚悟して来ましたよ」
顔を覆う手を取って、眉毛下げて困った顔を覗き込む。
翔：「うそ。だって、さっき怖がってた」
A：「あれは…」
久しぶりだからって、言えないよ。
まぉくん以外とはシタこともの。
翔：「いいよ、無理しなくて(苦笑)」
だって、無理しないと翔さんが無理する…。
翔：「それに、Aがきちんと大学決まらないかぎりシナい。」
それは翔さんなりのケジメ？
翔：「大学決まったら、我慢せず抱くから
その時まで、怖がらないように構えてて」
A：「…はい」
翔：「あのさ…、確認なんだけど…処女じゃないよね？」
A：「っ！？…なっんで！」
翔：「いや、あんだけキス上手くて処女なわけないよなぁって…？」
A：「バカ」
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カレン(プロフ) - せいこさん» 初めまして!気持ちの変化も成長も、櫻井先生のおかげです♪そんなお二人をこれからもよろしくお願いします(^o^)応援ありがとうございます！ (2016年5月3日 11時) (
レス) id: a9e0cca142 (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - キョロちゃんさん» 初めまして、コメントありがとうございます。これからも翔さん素敵だなって言ってもらえるよう頑張ります(*^^*)第5章もよろしくお願いしますね！ (2016年5月3日 11時) (レス) id: a9e0cca142 (このIDを非表示/違反報告)
せいこ(プロフ) - 初めまして。昨日、今日とで一気に読ませて頂きました。ストーリーといい、登場人物皆んな大好きです。主人公の気持ちの変化、成長していく姿が目に見える様です。大好きなお話です。これからも楽しみに待ってますので、頑張って下さい(*^_^*) (2016年5月2日 19時) (レス) id: 9bbea5e87c (このIDを非表示/違反報告)
キョロちゃん(プロフ) - カレンさんはじめまして。いつも楽しみにしています。私は熊本市内に住んでいます、まだまだ余震も続いているんですが唯一の楽しみになっています。やっぱり翔さん素敵ですよね。是非続きも楽しみにしています。 (2016年4月25日 6時) (レス) id: ad68473bef (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - さくさん» それは本当によかったです。これぐらいのことしかできない無能な私ですが、さくさんのように楽しんでいただけているなら、嬉しいです。早く平穏な日々が取り戻せることを祈っています。そして、より被災地の方々が楽しめるようなお話をお届けできたらなと思います。 (2016年4月18日 20時) (レス) id: a9e0cca142 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カレン
| 作成日時：2016年3月17日 9時
