4 ページ4
・
Side緑
緑「・・・やばっ、寝坊したっ！」
今日から本格的に学校が始まるって言うのに、遅刻なんて恥ずかしすぎる。
寮母さんには申し訳ないけど、朝ごはんにも手をつけずに飛び出した。
・
・
朝はなんとか間に合って、無事に授業を受けられた。
噂の進学校なだけあって、中学の復習とかほとんどしやんとすぐに新しい勉強が始まった。
そして、お昼休み。
緑「・・・うわ、やってもうた」
朝急いどったせいで、お弁当まで置いてきてしまった。
どうしよ、まだ売店とか始まってないみたいやし・・・。
まあ、１食ぐらい抜いたって死ぬわけやないし、別にええか。
復習でもしようとノートを開いたら、
「か、みやまくん、呼ばれてんでー」
・・・僕の名前を噛んだことは、置いといて。
呼んでるなんて、誰が？
この学校に友達なんかおらんし・・・。
緑「はい・・・？・・・あっ、あの、えっと・・・！」
赤「ふふ、俺のこと覚えててくれとった？」
爽やかに笑ったその人は、昨日、ぽんってしてくれた人やった。
緑「あの、なんで・・・」
赤「これ、神ちゃん忘れとったやろ？おばちゃんに届けろって言われてん」
緑「お弁当・・・」
この人がお弁当を持ってきてくれた事よりも、自然に僕の名前が呼ばれとる事が気になって、まともな返事が出来ひんかった。
緑「あ、あの、ありがと、ございます」
赤「なんで敬語なん？神ちゃんおもろい子やなぁ。
・・・あ、ごめん、友達待っとるから、俺行くな」
また爽やかに ニッて笑ったその人は、あっという間に行ってしまった。
「神山くん、重岡くんと仲ええの？」
緑「え、ええと、重岡くん・・・？」
「さっき来たやん、お弁当届けてもらってたやろ？」
そこで初めて、あの人の名前を知った。
重岡くん、って言うんや。
それから色々聞いた話では、重岡くんはこの学校に主席で入学したらしい。
おまけにあのルックスのおかげで、あっという間に
学校中の噂になっとるみたい。
・・・僕がそんな人と、喋ったりなんかして良かったんやろうか。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 396人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まああ(プロフ) - 続き楽しみにしてます。更新待ってます（≧∇≦） (2018年8月25日 7時) (
レス) id: ab61aaa2e2 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - とても面白いです！続きが気になります♪更新頑張ってください(σ≧▽≦)σ (2017年6月26日 6時) (レス) id: 89d22ed41a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：えりんこ。 | 作成日時：2017年6月26日 0時
