ﾃﾞｰﾄ ページ46
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『拓朗さん拓朗さん！見て！可愛い！』
何ヶ月ぶりかの、遠出のデートを言い渡したのは、
大好きな彼女を我慢させてないか心配になってしまったから。
水族館に行きたがっていたから、
連れてきたら、どうだろう。
このはしゃぎっぷり。
可愛すぎやしないだろうか。
｢はいはい、見えとるよ｣
よちよちと歩くペンギンを、輝いた目で見つめ、
そして俺の顔を見る。
『無理、可愛い、無理』
無理なのか、無理じゃないのか、よく分からないけど
彼女が楽しそうで俺も思わず目を細める。
｢Aの方が可愛いけどな｣
ポツリと呟いた言葉はしっかりと彼女の耳に届いていた。
ニヤニヤとしながらつついてくる。
『さては拓朗さんも浮かれてるな？』
｢は？別に…｣
『だって普段そんなこと絶対言わないもーん』
全ての語尾に音符がついているような話し方に
なんだかこちらまで擽ったい気分になる。
『拓朗さん！私おそろい買いたい！』
｢買うからそんな走るなって｣
ピョンピョン跳ねるように歩くAを追いかける。
｢あー、もう先行くなって｣
腕を掴むと、彼女は可愛い顔をやっとこちらに向けた。
『…手、』
｢だってAが1人で行っちゃうから｣
『繋いでほしいから先に歩いたって言ったら…
怒りますか？』
確信犯のような笑みを浮かべて、
手を組みかえ恋人繋ぎにされる。
身体の体温が上がって、まともにAの顔が見れない。
｢……は、可愛すぎやろ｣
『やっぱり今日甘々ですね、そんな拓朗さんも好き』
人混みも遠くに行くことも嫌いだから外でするデートを避けてきたけど
こんなにも可愛いAが見れるなら悪くない。寧ろいい。
｢おそろい何買うん？｣
『ベタだけどキーホルダー買いたい』
結局、俺が付けたことないような
可愛いイルカのマスコットをおそろいで買った。
｢…俺、これ付けるの？｣
『あ、嫌とか言いませんよね？付けますよね？』
｢はいはい｣
その場でカバンに付けるのを見て、また笑顔を見せてくれた。
彼女の手にあるイルカの口が、
俺のカバンに付いたイルカの口にくっつく。
いや……。
もう、限界。
『チュー、とか言ってみちゃったりし…』
上目遣いで俺を見てくる彼女の顎を上げ、
ちゅ、と軽くキスをする。
何やってんだ。
キャラじゃなさすぎるだろ。
固まった彼女の顔がみるみる紅く染まる。
そんなことをしておいて俺も顔が紅くなってしまった。
『……浮かれすぎです』
｢そやな、それは認める。｣
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ぷち。(プロフ) - 七海さん» 実は最後までくっつけようかどうか迷ってたんです…笑でも作者がハッピーエンド大好きなので！笑読んでくださりありがとうございました！これからもよろしくお願いします！ (2019年11月21日 16時) (
レス) id: 996a593dea (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - やっとくっついたー。 (2019年11月20日 22時) (レス) id: b66e2f7b3d (このIDを非表示/違反報告)
ぷち。(プロフ) - 名無しさん» 私も朝苦手です、起きれません…(そうじゃない)応援ありがとうございます！これからも頑張ります！！ (2019年11月19日 19時) (レス) id: c749ad5c5e (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 続きが気になって朝も起きれません。応援してます！！ (2019年11月19日 18時) (レス) id: cbbd2e7772 (このIDを非表示/違反報告)
ぷち。(プロフ) - Lemon5225さん» ありがとうございます(TT)もう1つの方長かったのに、読んでくださったんですね、嬉しい限りです(TT)これからも頑張ります！よろしくお願いします！ (2019年11月18日 8時) (レス) id: b615b8b6d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷち。 | 作者ホームページ：
作成日時：2019年11月16日 20時
