ｼｬｲﾎﾞｰｲ ページ35
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突然だけど、私は拓朗さんの後ろ姿が大好きなのです。揺れるピアスもよく見えるし、肩幅がしっかりしていて、サラサラな髪の毛と色を堪能できて、首筋とかうなじには色気が漂っていて。ひたすら後ろ姿を眺め続けられる自信がある。
今日はお家デートだったけど、拓朗さんは途中で｢そういやレポートやらないかんかった｣とひらめいちゃって、絶賛ほったらかされ中。まあ早く終わらせるからなって微笑まれたらかまちょもできないわけで。だからパソコンに向かってレポートを書く拓朗さんの後ろ姿を見つめている。
｢あの、｣
後ろ姿を向けたまま拓朗さんが声を出す。
『どうしました？』
｢…すごい視線感じるんやけど。｣
『すみません、…見ないようにします。』
レポートの邪魔しちゃダメかなと思ってひたすら後ろ姿を見ていたけど、それはそれで気を散らせてしまったのかもしれない。急いで目をそらした。こんな邪な気持ちで見てたなんて知られたら恥ずかしすぎる。大人しくYouTubeでも見てようかな。
｢違う、そうやなくて。｣
拓朗さんは何か言いづらそうに言葉を濁す。…気が散るからこの部屋から出ろとか？
｢…見てるだけじゃなくて、もうちょっと、くっついたらいいやん。背中とか。｣
え！？
一瞬耳を疑ったけど、確かにそういった。パソコンに目を向けているから表情は分からないけど、心なしか耳が赤くなっている。可愛すぎる。
『お邪魔になるかと思って自粛してました…』
おずおずと拓朗さんの腰に手をまわす。拓朗さんのお腹の前で自分の手を組むと、思ったより密着して恥ずかしい。拓朗さんの体から拓朗さんの鼓動が感じられて、ドキドキが重なってさらにドキドキする。
『え、あの、私はすごい嬉しいんですけど、レポートやりにくくないですか…？』
拓朗さんはキーボードを打つ手を止めた。どうしたんだろう、と拓朗さんの背中に顔を寄せながらじっとしていると、拓朗さんが私の手を掴んだ。拓朗さんの手は熱くて、それは私のせいだったりしないだろうか、と期待してしまう自分を抑える。
｢俺が、こうしてほしいから言ったの。
離れんでね。｣
やばい。キュンときすぎて、拓朗さんの顔を見たくなって覗き込む。でも、自分で言ったくせに照れちゃって、全く顔を見せてくれない。耳は依然として赤いままで。いやむしろさっきよりも赤いかもしれない。
『…離れません。頑張ってください。』
私も小さい声で答えた。
こんなお家デートも案外いいな。
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ぷち。(プロフ) - 七海さん» 実は最後までくっつけようかどうか迷ってたんです…笑でも作者がハッピーエンド大好きなので！笑読んでくださりありがとうございました！これからもよろしくお願いします！ (2019年11月21日 16時) (
レス) id: 996a593dea (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - やっとくっついたー。 (2019年11月20日 22時) (レス) id: b66e2f7b3d (このIDを非表示/違反報告)
ぷち。(プロフ) - 名無しさん» 私も朝苦手です、起きれません…(そうじゃない)応援ありがとうございます！これからも頑張ります！！ (2019年11月19日 19時) (レス) id: c749ad5c5e (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 続きが気になって朝も起きれません。応援してます！！ (2019年11月19日 18時) (レス) id: cbbd2e7772 (このIDを非表示/違反報告)
ぷち。(プロフ) - Lemon5225さん» ありがとうございます(TT)もう1つの方長かったのに、読んでくださったんですね、嬉しい限りです(TT)これからも頑張ります！よろしくお願いします！ (2019年11月18日 8時) (レス) id: b615b8b6d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷち。 | 作者ホームページ：
作成日時：2019年11月16日 20時
