ﾅﾏｴ ページ33
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『ねー、先輩？』
今日は先輩は機嫌が悪い日なのかもしれない。急に無視されるようになった。さっきまで楽しくご飯食べてたはずなのに。正面に座った先輩が、もぐもぐとオムライスだけを見つめて食べ続ける。
『怒ってるの？先輩？』
もう、なんなの。怒ってるなら怒ってるで理由を言ってくれればいいじゃない。気分屋さんだなほんとに。
｢…先輩って、やだ。｣
口を動かしたまま目線だけ上げて先輩が答える。よく見れば、怒っているというよりは、拗ねているような？
『え？今までもそう呼んでたじゃないですか。』
｢名前で、呼ばないと、返事しないから。｣
先輩は、私の主張など聞かずにそう言うと、また私を見つめることをやめて、オムライスを見つめ始める。オムライスに嫉妬しちゃうぞこのやろ。
確かに付き合っているなら名前で呼ぶべきかなと思ったこともあったけれど。今更変えるのはなんか違和感があって、避けてきた話題だった。先輩が気にしてるとも思っていなかったし。
『えぇ…恥ずかしくないですか…』
例によって無視してくる先輩。
『あくまでも、私が呼ぶまでは無視するつもりですか？』
そう問いかけると先輩は頷く。しっかり聞こえてるんじゃん。意地悪。
……ええい！！
『た…拓朗さん？』
突如先輩が顔を上げた。
｢もう一回言って｣
『え、嫌です恥ずかしい、そんな改まって』
先輩が再びオムライスとにらめっこしだす。…もう。やることが子供すぎませんか。
『拓朗さん、無視しないで。』
またバチッと目が合う。見つめる。やっとこっち見てくれた。
『拓朗さん。』
その間1秒もなかった。目の前には先輩の顔は見えなかった。先輩が今度は顔を覆ってしまったから。なに。何が不満なの。顔見せなさいって。
先輩の手を、顔から離そうと近づいた瞬間。
｢…やっぱやめよう名前。｣
『はぁ？声小さ』
｢……慣れなくて恥ずかしい…｣
先輩が聞き取れるか微妙なほど小さい声で答える。今までそんな声小さいことあった？なんて勝手なんだこの人。
…もうこうなったら拓朗さんって呼んでやろう。
『拓朗さんかわいいね、』
｢あぁぁ俺が慣れないムリ…｣
ふるふると頭を振りながらまだ顔を見せてくれない。無理やり手を剥がすと真っ赤な先輩…いや、拓朗さんがいた。可愛すぎないか。
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ぷち。(プロフ) - 七海さん» 実は最後までくっつけようかどうか迷ってたんです…笑でも作者がハッピーエンド大好きなので！笑読んでくださりありがとうございました！これからもよろしくお願いします！ (2019年11月21日 16時) (
レス) id: 996a593dea (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - やっとくっついたー。 (2019年11月20日 22時) (レス) id: b66e2f7b3d (このIDを非表示/違反報告)
ぷち。(プロフ) - 名無しさん» 私も朝苦手です、起きれません…(そうじゃない)応援ありがとうございます！これからも頑張ります！！ (2019年11月19日 19時) (レス) id: c749ad5c5e (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 続きが気になって朝も起きれません。応援してます！！ (2019年11月19日 18時) (レス) id: cbbd2e7772 (このIDを非表示/違反報告)
ぷち。(プロフ) - Lemon5225さん» ありがとうございます(TT)もう1つの方長かったのに、読んでくださったんですね、嬉しい限りです(TT)これからも頑張ります！よろしくお願いします！ (2019年11月18日 8時) (レス) id: b615b8b6d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷち。 | 作者ホームページ：
作成日時：2019年11月16日 20時
