case.9 ページ43
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牧 side
Aの食料調達…
バスケ部の奴らなら安心出来るし、Aの事を好きそうな目で見てる奴も多かった
清田とは仲良さそうだし質も良いんじゃないか?
あとは… 神はどうだろうか
Aのことを分かってくれそうだし、精子の質は詳しくは知らんが良さそうな気がする
もし駄目ならAから離れるだろ
『 お仕置きって何? 』
清田と喧嘩したらお仕置きだと牽制しただけだが、Aがキラキラした目で聞いてきた
耳元で " たくさんイかせてやる " と呟く
よしっ! と小さくガッツポーズするとAは、清田に引かれてた
本当に面白い奴だ
『 帰ったら打ち上げする? 』
「 その日は彼女と約束があるんだ 」
『 …そうだよね 』
「 次の日でも大丈夫か? 」
『 うん! 大丈夫だよ! 』
清田との打ち上げに誘われたが断るしかなかった
一時は彼女と別れてAと…
なんて考えたがAは彼氏を作る気はないと言って、悲しい表情をしたからこの話題はもう出さない
余りにも距離を詰め過ぎると俺の方が好きになって、Aをもっと悲しませるかもしれんしな
入れ込み過ぎないように気を付けてる
『 今日はご飯準備したよ! 』
「 おう、ありがとな 」
『 お疲れ様でした 』
「 あぁ、Aもな 」
『 ……ううん、私は何も出来なかった
しかも、清田に酷いことしちゃったし… ごめんね 』
「 気にしなくていい 」
頭を撫でると困った顔で見つめられる
「 どうした? 」
『 牧さん居なくなったら寂しいな… って 』
「 居なくならんだろ 」
『 だって、卒業しちゃうじゃん 』
「 卒業したって会いに来るさ 」
『 え、本当? 』
こんな不安な顔は初めて見た
確かに卒業したら会える時間は減るかもしれないが、Aが会いたいと言えば来る気はある
それでも " 彼女 " という物が邪魔してるんだろう
「 本当だ 」
その一言で笑顔になるA
キスをすれば欲に満ちてく目に惹き付けられる
……この目が災いを呼ぶんだ
首に掛けられた腕に引き寄せられ、また唇が合わさる
『 たくさんイかせてくれるの? 』
「 お望みとあらば 」
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作者名:さとみ | 作成日時:2022年12月24日 23時