サキュバス (ページ42)

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case.9 ページ42

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いつも目が覚めるとお腹が満たされてる

気絶しちゃって最後は覚えてないけど貰えてるのは、自分の体調で把握は出来ている

隣で眠る牧さんを置いてシャワーを浴びる

───────入学してすぐ

先輩たちの告白を流れるように断っていた

一部の面倒臭い奴らに引っかかって襲われた

あ〜… 久々にミスったな…

精子の質は悪そうだけど、飢えは凌げるしいっか

乱暴に服を脱がされながらも楽観的に考えてると、目の前に高校生らしくない人が立ってた

もしかして、先生？

「おい、何してんだ」

その一声で犯そうとしてた奴がぎょっとして、ズボンを上げて走って逃げて行った

あ、ご飯…

「大丈夫か？」

自分のブレザーを私に掛けてくれた

『せっかくのご飯… 』

「ご飯？もしかして、邪魔したか？」

『 ……いえ、助かりました』

手を差し伸べてくれた

………この人、とっても良い匂い

良質な精子を持ってる人を見付けた

そのまま部活に誘われて、流れでマネージャーになって、私が淫魔(サキュバス) だということを打ち明けた

精子が欲しいといえば、すぐにくれた

やっぱりとっても美味しかった

「マジでご飯なんだな」

『嘘つかないよ』

「その見た目なら飯には困らんだろ」

『美味しいご飯じゃなきゃ嫌なの』

「身体の相性は良かったからな…… 毎日は無理だが、たまには手伝ってやるよ」

『本当！？』

「その他の飯はどうにかしてやる」

『牧さんが？』

「危険に遭わないようにな」

牧さんは彼女が居るからって考えてくれた

学校では付き合ってる風にしておけば、あの日みたいに、告白されて断ったら襲われることは防げるって色々考えて守ってくれるらしい

本当に良い人に出逢えたなぁ…

数日後に、神さんと清田に頼んだと言われた

清田は入学してすぐ仲良くなってたけど、神さんはあまり話したことなかったから不安だった

ま、その必要はなかったんだけど

「清田と仲良く出来ないのか？」

新幹線の席で言い争ったら怒られた

仲良すぎて考えないで喋っちゃうから喧嘩しちゃう
本当に、ただそれだけなんだけど……

『すぐ仲直りするよ』

「心配になるからな」

頭を撫でられて気持ちが落ち着く

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