サキュバス (ページ35)

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case.7 ページ35

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神 side

─────次の日

Aが清田に駆け寄って逸早く謝った

清田も頭を掻きながらバツが悪そうに謝って、仲直り出来たようで安心した

牧「 Aの事、ありがとな」

「いえ、俺は何も出来ませんでした」

牧「そんな事は無い。今、あーやって仲直り出来てるじゃねぇか」

「牧さんこそ清田に何か言ったんですよね？」

牧「俺こそ何もしてないぞ？」

何もしてないと言いつつ絶対に動いてくれたはずだ

牧さんはチームの事をよく考えてくれてる
そして、あの問題児二人も纏め上げてるくらいだ

キャプテンの存在は偉大だ

笑顔になってるAを見てほっとした

「良かったね」

『宗ちゃんのおかげだよ？ありがとう』

「俺は何もしてないよ」

『ううん… 色々してくれたよ？だから、今日こうやってちゃんと謝れたと思う… 本当にありがとっ、宗ちゃん♡ 』

いつも通りのAに戻った感じだ

牧「もう喧嘩するなよ？」

『約束は出来ない』

清「こいつ次第っス」

牧「次、喧嘩したらお仕置きだぞ」

『牧さんから、お仕置き… 』

清「俺はまだ死にたくねぇぞ！」

牧「仲良くすれば問題ないからな」

『お仕置きって何？』

清「そんな惨いこと聞くなよ」

牧さんに耳打ちされ照れたA

清田にはドン引きされてたものの心が引っかかった

……そう

Aは牧さんと付き合っている

牧さんは俺との関係も知りながら容認している

とても複雑な関係だが、それもAが淫魔(サキュバス) だからかもしれない

清「喧嘩してたまるか」

『喧嘩するほど仲がいいって言うし』

清「勘弁しろよ」

『お仕置き楽しみじゃん』

清「お前に付き合ってらんねぇ」

『ちょ…っ、仲直りしたばっかじゃん』

やっぱりこれが心地良い

彼是全てハッキリさせなくたっていいと思うんだ

みんなが楽しく幸せに過ごせてるのなら、もう有耶無耶だって何だってこのままでいい

一緒に過ごせるのが幸せだ

『宗ちゃんも行こう』

「あ、うん」

腕に抱きついて来たAと会場に向かう

Aが笑ってるならいいや

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