サキュバス (ページ4)

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case.1 ページ4

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水戸 side

『あ、ありがとう… 』

宮「昨日は悪かったな」

部活前にリョータくんからおにぎりを貰って、戸惑いながらもお礼をしてる

ちょっと可笑しくて笑ってしまうな

体液が食料だって知らないもんな(笑)

彩「今日は顔色良いわね」

『はい！元気です！』

流「元気すぎて困ってます」

彩「何、そのたんこぶ」

『部活始まるよって言っても起きなかったので、ちょっと叩いたら、たんこぶになっちゃって… 』

流「ちょっとじゃねぇよ」

『だって、俺の眠りを妨げる何とかって寝ぼけて、私のこと叩こうとしたから反撃しただけ』

流「反撃？」

彩「まぁまぁ落ち着いて」

流「みんな優しすぎるんッスよ」

『流川も優しくしてよ』

流「お前次第だな」

サキュバスって本当に優れてるよな

顔やスタイルが良いだけじゃなくて運動神経も良いし、人とすぐ仲良くなる人懐っこさも持ってる

ま、食料に有りつける様になんだろうけど

『今日はバイトでしょ？』

「あぁ」

『明日は一緒に帰れる？』

上目遣いでうるっとした目で甘えるように聞く

好きとか嫌いとかそんなのどうでも良くて、ただAに恵んでやらなきゃなって思いが強い

俺にも得だしな

「はは、分かった分かった」

『やったぁぁぁ』

桜「そんな喜んでどうしたんだ？」

『花道にもご褒美あげようか？』

「ちょ、やめろって」

桜「なんだ？」

『練習試合、勝ったら…… ね？』

桜「何くれるんだ？」

花道には止めろって言ってるんだがな

事ある毎に誘うような素振りを見せるから焦る
……Aは飯に貪欲だ

当たり前だが少し怖くなる

花道にならいいが、他でも同じ事やってたら、また危ない目に合うかもしれない

『ご飯奢ってあげる』

桜「お！マジか！？」

『マジマジ！でも、勝ったらだよ？』

桜「勝つに決まってるだろ」

三「お〜、Aの奢りか〜」

『駄目！花道にだけだよ！』

三「そんなケチなこと言うなよ」

『みっちーからは何も貰ってないもんね』

三「桜木からは何貰ったんだよ」

『そんなの…… 溢れんばかりの愛よ、ね♡ 』

その言葉にみんなが赤面した

紛らわしいこと言うからだよ

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