case.4 ページ19
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桜 「 A? 」
『 ん? 』
桜 「 涎垂れてるぞ? 」
『 えっ嘘!? 』
桜 「 腹減ってんのか? 」
『 いや、藤真さんがおいし間違った…… 藤真さんって凄いな〜って思ってただけ 』
桜 「 涎と何が関係あるんだ? 」
バスケ雑誌の藤真さんがイケメン過ぎて、またまた変な妄想しちゃって花道に見られた
……仙道さんも格好良いなぁ
桜 「 パン食うか? 」
『 え!? いいの!? 』
花道が食べ物くれるなんて嬉しい
桜 「 おう、そんなに喜んでくれるか 」
『 ついでに花道の
「 な〜〜にしてんだよ! 」
ついでに精子もちょうだい
……って、胸に手を当ててお願いしようとしたのに、三井さんに思いっ切り割り込みされた
『 ただ雑誌見てただけだよ 』
「 ほ〜う 」
桜 「 あとパンをあげたんだよ
めちゃくちゃ喜んでたぞ? ミッチーも何かねぇのか 」
「 パン欲しいのか? 」
花道の純粋な顔とは真逆な含みを持った顔
食べ物じゃ満足出来ないこと知ってるからなんだろうけど、なんかめちゃくちゃ苛つく
私の貴重な食材だから無下には出来ない
『 貰えるだけで何でも嬉しいの 』
「 じゃあ、俺もあとでやるよ 」
花道が居ない時に耳元で
" 楽しみにしてるね "
それだけ言って部活に向かった
彩 「 三井さん調子良いわね 」
『 良いことでもあったのかな? 』
彩 「 あんたじゃないの? 」
『 私は何も知らない 』
彩 「 そう? 」
『 でも、タイプ聞いたり付き合えって言ったり、そういうのが減ったので私には良いことあったかな 』
彩 「 確かに、減ったわね 」
だって、二人っきりで会えてるもんね
サキュバスって言うと熱烈なアプローチしてくるのを辞める人が多いのはそれも大きいと思う
付き合えなくてもセックスは出来る
だからって無闇矢鱈に言うのは嫌だ
質の良くない精子は美味しくない
………腹の足しにはなるけど勘弁だね
「 帰るか 」
『 わーい! ご飯だ ご飯だ〜! 』
「 元気だな 」
『 ご飯食べるのテンション上がるでしょ? 』
「 まぁ、確かにな 」
『 三井さんのは美味しいからご馳走なの
それを楽しみに部活だって頑張れたんだもん 』
また三井さんにもご飯作ってあげよ
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作者名:さとみ | 作成日時:2022年12月24日 23時