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御影 side
俺と釣り合う人を見付けたと思った
男女共に人気で容姿端麗
………なのに、凪とかいう男にベッタリ
誰とも付き合わないし相手にしない
たまたま廊下で見つけたAは、凪の言葉に固まって受け入れられないように見えた
最初は利用したっていい
徐々に俺のことを好きになればいい
『 凪! 帰ろっ! 』
「 ごめん、この子と帰るから 」
『 あ〜… そっか…… そうだよね! じゃあね! 』
見送る姿は悲しそう
馬鹿な女だな
早く諦めて別に彼氏作ればいいのに
「 よっ! 帰るか? 」
『 お坊ちゃま… 』
「 玲王だよ 」
『 ……どうして私に関わるの? 』
「 好きだから? 」
『 からかわないで 』
そっぽ向いて帰ろうとするAの腕を引いて、無理矢理一緒に帰った
次の日も次の日も…… そうやって一緒に帰った
『 凪は、私のこと、好きなはずなのに… 』
「 彼女居んのに? 」
『 …っ! そ、それは…っ 』
「 いいから、俺のこと好きになれよ 」
壁に追い込んで、そう言った
「 おい! 」
……なのに、凪に止められた
彼女と手を繋ぎながら
こいつ、何がしたいんだ?
「 嫌がってるだろ 」
Aに期待させるようなことしやがって
『 凪…っ♡ 』
「 いいから彼女とラブラブで帰ってろよ 」
ときめくAに苛立ちが隠せない
彼女に目を向けて、俺を睨みつけながら帰った
『 凪が守ってくれた… 』
「 気のせいだよ 」
『 やっぱり私のこと好きなんだ 』
「 はぁ… 」
キスをして逃げるように帰った
『 あ! 何すんのよ!! 』
後から聞こえる怒号に、ざまぁみろ と思った
凪ってやつは、何であんな地味で可愛くもねぇ奴と付き合ってんだ?
いつも隣にはAが居たくせに
マジでムカつく
それでも、俺がAのそばに居れば、変な男から告白されることはねぇだろう
次の日、朝から会いに来てくれたA
それだけでも嬉しいが、下から睨みつけるように見つめるだけで何も発しない
「 何? 」
『 私に付き纏うの辞めて貰えます? 』
「 嫌だね 」
『 は? 』
やっぱりこいつ面白いな
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さとみ(プロフ) - なっとう。さん» う、うわぁ… 嬉しすぎますぅ😂💕 ありがとうございます! (6月25日 1時) (レス) id: 562f4fc689 (このIDを非表示/違反報告)
なっとう。(プロフ) - す、好きです〜!めちゃめちゃ面白いし、本当に天才!応援してます! (6月23日 22時) (レス) id: f9924e37b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さとみ | 作成日時:2023年3月9日 23時