誰も信じない私が心を開いたのは心を読める人だったー平田璃人ー

この生活は光？闇？ ページ13

凛花視点

ルキとかいう人に会ってから一日たった。

今日から暗殺の勉強に入った。

担当はサリーさんという人。

すんごい優しくて気立ての良い人。

暗殺のことを除いて。

サ「凛花！後十倍速く！じゃないと標的に逃げられる！」

暗殺の授業の時のサリーさんはめっちゃ怖い。目が情熱に燃えすぎて。

まあこんなことがあって今日の授業が終わった。

凛「はあ...」

部屋に帰る途中、わたしはため息を漏らした。

あかりはどうしてるんだろう...

訓練の時以外全然外に出れないからわからない。

だって部屋にぜーんぶの機能があるから...

？「ねえ...」

凛「は？」

声をかけてきたのは中３っぽい男の子。

？「これ...落としたよ。」

男の子が差し出したのはワインレッドのシュシュ。お母さんからもらった大切なものだ。

凛「あ、ありがとう。てかあなた誰？」

？「さあ...？」

わたしは驚いた。この子には名前がないらしい。

凛「あなた名前がないの？...じゃあわたしが勝手につけるよ。」

？「いいよ。」

わたしは悩んだ。とか言ってもなんてつければいいのかわからないからだ。

5分散々悩んだ末に出した名前は...

凛「鈴斗(りんと)...でいい？」

？「...！ありがと。」

よかった。相手も喜んでるみたいだ。

鈴「あのさ...今度もまたお話ししようよ。楽しいかったから。また今度...」

鈴斗がそう言った。

わたしは...

凛「もちろんいいよ！じゃあまた今度！」

そう言いわたしはその子と別れた。

........嬉しい。

今のわたしの心はそれでいっぱいだった。

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