たまには砂糖でも。Part2

塩37 YG ページ38

U→夢主様
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U「…………っ、ユンギっていつもそう！いい意味でも悪い意味でも1人で勝手に決めるじゃん！

私の意見は必要ないわけ！？」

「は？結婚式なんて金と時間の無駄でしかないだろ！？」


U「……もういい。知らない」

「はぁ……勝手にしろ」


そう言って家を飛び出したA。


あぁ、やってしまった。

結婚式が女の憧れだってことぐらい分かってる。

なんだか恥ずかしかった。だけどやってもいいと思ってた。

途中から意地になったんだ。


謝らねぇと。


ちゃんと、話すんだ。

結婚式しよう？って。

Aは単純だから「え？いいの！？」なんて綺麗な顔をくしゃっとさせて笑うんだろうな。


「ふふ、」

想像するだけで可愛いなんて……俺、重症だな。


コートを羽織ってAを探しに行く。

多分あの公園だろう。


Aは泣くといつもあそこにいる。



「まだ寒いな。」

もう5月も半分すぎた。

だけど顔に当たる風はまだ冷たい。


早く迎えに行って、手を温めてやらないと。

Aは冷え性だからな。


こんなことを考えながら公園へ向かう。


「いた。」

木の陰に隠れ、少し見えにくいけどいる。

やっぱり泣いてる。

少し早足で近づいた。


のに……


U「ユンギなんてっ、きらいです」


Aか顔を上げると目が合う。

ああ、そういう事なんだな、嫌われたんだな、と以外にも頭は冷静だった。

隣にはジニヒョンがいて。Aがしてるマフラーはジニヒョンので。

もう見たくない。

「そうか。それは悪かったな。

ジニヒョンのマフラーか？それ。


じゃあ。」

こんな呆気なく終わるなんて思わなかった。

溢れる涙を拭うでもなく、ただ、この無駄に明るい街を歩いた。

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