＿＿ ページ4
．
腕を掴まれて抵抗されるけど、俺の方が力強いし。てかこいつ力入れてるかどうかも危ういくらい力弱いし。
「
…あ、そういえば食べさせようとしてたんだっけ。
いや、別に忘れてヘンナコト考えてたとかは無い。決してそんなんじゃない。
腕を叩かれて我に返る。危ない危ない。
「
「宜しい」
食べ物をめっきり食べていないからかは知らないケド、Aは食べるのが下手くそだ。
別に汚いわけじゃない。食べないからと言って、マナーを学んでい無い訳でも無いのだから。
でも、下手くそなんだよなぁ…
今だって、食べてるのはパンなのにぽろぽろ零している。
可愛い。(((
「三ツ谷くん、どしたの？」
あ？あー、ガン見しすぎたか…
「なんでも無ェよ。」
ふわふわと、寝起きなのに寝癖なんてない様な、柔らかい髪に指を絡めて掬って、通す。自分の口元が、幸せそうに緩んでいる事も知らずに。
＿＿＿＿＿＿＿
Aside
「
もうここまで突っ込まれたら食べるしか無いから、三ツ谷くんに褒めてもらう為にも、パンは頑張って完食します！
と、思ったのに、宜しい。だって！酷くない！？
それにしても、食べてるところをそんなにガン見されるのは、流石の俺でもたじろぐよ？
「三ツ谷くん、どしたの？」
そしたら、三ツ谷くんは１回びっくりしたような顔をして…いや、あれはもしかしたらしまった、みたいな顔なのかな？
まぁ取り敢えず、そんな顔をして、なんでもないと答えた。
嘘だ。絶対何かある！
なんだろう…口になにか着いてるかなぁ…？でも……
そこ迄考えて、ふと頭部に温もりを感じた。状況が分からないで三ツ谷くんの方を向くけど、三ツ谷くんは唯微笑んでいて、自分も心地良いから、これが続けばいいのに、なんて思ってた。
髪を梳く様に手を入れられて、擽ったいながらも、暖かいその手に、縋る様な想いを持った。
＿＿＿＿＿＿＿＿
三ツ谷side
撫でていると、不意にこっちに体を傾けるもんだから焦った。
焦ったついでに時間を思い出し、時計を見る。
時間はとっくのとうに7時半を超えてる。
始業って8時10分だよな…？
「A！急げ遅刻！」
一瞬、Aが名残惜しげに小さくぇ、と零したのを、俺は見逃さなかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 227人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜☽ - 更新待ってます‼めちゃめちゃ面白いです‼ (2022年7月12日 21時) (
レス) @page11 id: 3cb0863b99 (このIDを非表示/違反報告)
陽刀 - 半間くんと三ツ谷くんが好きな私にとっては最高の作品です！！ありがとうございます✨ (2021年12月18日 12時) (レス) @page11 id: 993e8c0062 (このIDを非表示/違反報告)
マル(プロフ) - ただの比喩表現でしたが、解りにくいのであれば訂正致します。「アキラ」様、御指摘ありがとうございました。 (2021年11月6日 8時) (レス) id: f6d415ee64 (このIDを非表示/違反報告)
アキラ(プロフ) - Googleで調べたらまつげ3cm(以上)は長すぎやからせめて2cmとかにした方が良いと思います。 (2021年11月4日 22時) (レス) @page1 id: 4a69971f38 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：マル | 作成日時：2021年8月25日 18時
