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…ん……なんか重い……
…あったかい……
…身体が動かない……
…ん?
……!!!!
…なんでこんなことに……???
身体が動かない原因は、平野くんに思いっきり抱き枕にされてるからだ。
てかどうしてこんなことに???
頑張って腕を上げようとしてもびくともしない彼の腕。
紫「……ん……」
「ひ……平野くん…?」
紫「うん…?……えっ、なんで…じゃないわ、そうだよ……」
「え?」
気怠そうに前髪をかき上げたと思ったら、一気に覆いかぶさられる。
紫「なぁ、昨日のこと覚えてる?」
「え、ちょっと待って」
紫「今の自分のかっこ、わかってる?」
はっとして確認すると、Tシャツ1枚しか身に着けていなくて血の気が引く。
紫「昨日、めっちゃ可愛かった。続きしたい?」
「ちょっと待って、嘘でしょ…」
紫「………なーんてね!」
「え?」
紫「昨日の仕返しだからね、っとに!
今Tシャツ1枚しか着てないのは、昨日ベロベロに酔ったAちゃんをうちに連れて帰ってきたら、俺に洗顔と歯ブラシとTシャツ貸してってAちゃんが言ってきて、勝手にメイク落として歯磨いて洋服着替えたからだよ」
「よかった……寿命縮んだ……」
紫「でも、そのあと俺のベッドで寝なって言ったら、ひとりじゃ嫌って言ってきたのはAちゃんだからね?
俺、そのおかげで寝れたの明るくなってからだよ?」
「え、ごめん」
紫「俺さ、好きな人と同じベッドで寝て、普通の精神状態で我慢できるような出来た男じゃないの。
すっげぇ我慢したんだからね」
「えっと、平野くん?」
紫「んもう鈍いなぁ…はい、起きて」
腕を引っ張って起こされて、2人してベッドで向き合う。
紫「俺は、Aちゃんのことが好きです。
俺と、付き合ってください」
朝から情報過多で、頭が全く回ってない。
「えっとね、ちょっと待ってね」
紫「ねぇAちゃん、俺のこと好きでしょ?」
じっと見つめられて、昨日のことを一気に思い出す。
そうだ、私はこの目で見つめられて、好きだって気が付いたんだ。
でも、私が好きだって思ったのは昨日なのに、なんで…?
紫「目ってさ、全てを物語るっていうじゃん。
俺結構そういう人の目に敏感なの。
Aちゃんの目は、すごい素直だよ」
…そんなことを言われたら、もう逃げられないじゃない。
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ななみ(プロフ) - 一気に読ませていただきました。もう続けが早く読みたい!に、尽きます!更新楽しみにお待ちしております。 (2019年11月24日 13時) (レス) id: 56b007f690 (このIDを非表示/違反報告)
shokun82(プロフ) - 甘いの大好きなんでニヤけました。これから楽しみです (2019年11月21日 23時) (レス) id: e323144fab (このIDを非表示/違反報告)
絢(プロフ) - けーぽさん» けーぽさん大変遅くなりました!リクエスト書かせていただきました。リクエスト頂きありがとうございます! (2019年11月20日 18時) (レス) id: d98f60d665 (このIDを非表示/違反報告)
けーぽ(プロフ) - 絢さん» ありがとうございます!じゃあ、さっそく!マネージャーさんが女の子の日でいつもより体調悪くて、貧血とかで倒れちゃうんです!それで、紫耀くんが心配して慌てちゃって、ちょーーーデレッてなるっていう。語彙力なくてごめんなさい!お願いします! (2019年7月23日 19時) (レス) id: 386d70d567 (このIDを非表示/違反報告)
絢(プロフ) - けーぽさん» もちろんです!リクエストお待ちしております!! (2019年7月16日 22時) (レス) id: d98f60d665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:絢 | 作成日時:2019年7月11日 23時