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『失礼しまーす。Aちゃん、今から衣装合わせ大丈夫?』
「あ!やっと来た!お願いします!」
海「Aちゃん、誰この人?」
『誰ってそんな冷たいこと言わんといてや!これから長い付き合いになるんやから。
どうも、これから2人の専属スタイリストを務めさせてもらいます。
永瀬廉です』
紫「え、俺らって専属でスタイリストさん付くの?」
「あれ言ってなかったっけ?」
紫「聞いてない、聞いてない。しかもこんなチャラそうな奴来るなんてもっと聞いてない」
廉「チャラそうって、紫耀の方が100倍チャラいやろ」
海「おっと、いきなり呼び捨て〜〜」
廉「まぁ、同い年やからな」
「永瀬さんは私の1個上だけど、高校卒業してすぐうちの事務所のスタイリスト枠で採用されたから、もうかれこれ5年目ぐらいになるんでしたっけ?」
廉「もう敬語じゃなくていいって言ってるやん!」
「先輩は先輩ですもん」
廉「そういう礼儀正しいとこもほんま好きやわ〜〜
俺と付き合わん?」
「先輩は相変わらずチャラいですね」
スタイリストの永瀬さん。
23歳にしてうちの事務所のトップレベルのスタイリストとして働いている強者。
ノリのいい関西弁でいつもめちゃくちゃ絡まれるけど、結構面倒見のいい先輩なんだよね。
入社してすぐ、事務所内で迷子になってたところを「ちょっとそこの子猫ちゃん、迷子になったん?」ってチャラい感じで声をかけてくれたのがきっかけで、何かと相談に乗ってくれる(最高にチャラいけど)良い先輩なの。
紫「俺こんなノリの軽い人嫌なんだけど」
廉「仲良くしようや、とりあえず衣装合わせするから、はよ服脱いで」
「永瀬さん、私ここにいて大丈夫ですか?」
廉「あーそうやなぁ、一瞬外で待っとってもらってもいい?」
「はぁーい、着替え終わったら呼んでくださいね」
紫「永瀬さん、ほんとにAちゃんのこと狙ってるわけじゃないですよね?」
廉「狙ってるって言ったらどうする?」
紫「残念ですけど、あきらめてください。Aちゃんは俺が堕とすんで」
廉「誰にでも堕とす権利はあるやろ?誰に堕ちるかはAちゃんが決めることや」
紫「だとしても、ぜってぇ負けねぇから」
廉「ふっ、流石うちの事務所でキングと呼ばれるだけあって強気やな。
受けて立ってやるよ」
私が楽屋を出たあとこんな会話がされていたなんて、私は知る由もなかった。
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ななみ(プロフ) - 一気に読ませていただきました。もう続けが早く読みたい!に、尽きます!更新楽しみにお待ちしております。 (2019年11月24日 13時) (レス) id: 56b007f690 (このIDを非表示/違反報告)
shokun82(プロフ) - 甘いの大好きなんでニヤけました。これから楽しみです (2019年11月21日 23時) (レス) id: e323144fab (このIDを非表示/違反報告)
絢(プロフ) - けーぽさん» けーぽさん大変遅くなりました!リクエスト書かせていただきました。リクエスト頂きありがとうございます! (2019年11月20日 18時) (レス) id: d98f60d665 (このIDを非表示/違反報告)
けーぽ(プロフ) - 絢さん» ありがとうございます!じゃあ、さっそく!マネージャーさんが女の子の日でいつもより体調悪くて、貧血とかで倒れちゃうんです!それで、紫耀くんが心配して慌てちゃって、ちょーーーデレッてなるっていう。語彙力なくてごめんなさい!お願いします! (2019年7月23日 19時) (レス) id: 386d70d567 (このIDを非表示/違反報告)
絢(プロフ) - けーぽさん» もちろんです!リクエストお待ちしております!! (2019年7月16日 22時) (レス) id: d98f60d665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:絢 | 作成日時:2019年7月11日 23時