🔒＿juriside ページ19
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やっと仕事が終わって、マンションのエレベーターで自分の階まで登る。今日は家に入った瞬間にAが走ってきて、チョコを渡してくれるはず。
「ただいまーーー」
「おかえり！」
ソファから立ち上がって玄関に来るまで3秒。この3秒でさえ愛おしくてしょうがない。
リビングの扉から顔だけ出したAと目があう。
「こっちまできて？」
「わかった」
去年、一昨年と俺がリビングに着く前に走って持ってきてくれてたのに、今年は違うのか。
え、忘れてる？
「今年は作ってみたよ」
リビングに入ったら部屋着にエプロンをしてるAが机の上のホールケーキをこっちにアピールしてくる。
「え、」
お菓子作りは一グラムの誤差もダメって言うじゃん。私そういうの苦手なんだよね。と2年前さらっと言われたような気がする。
でも机の上にある生クリームとイチゴがのったガトーショコラを作ってくれたんだよな。
「超可愛いじゃん」
「でしょ！上手くできたと思う」
「ケーキもだけど、Aが」
苦手だと言っていたお菓子作りを俺のために頑張ってくれたとか可愛すぎる。
しかもめちゃくちゃ美味そうだし。全然苦手そうじゃない。
ちょっと恥ずかしそうに俺の肩叩いてくるところも全部可愛い。
「TikTok見てたらね、男の人は手作りが嬉しいって見たから」
「それで作ってくれたの？」
「頑張った！」
俺の中でA可愛いの力が爆発しそうで、Aを思いっきり抱きしめる。
「ちょっと苦しい」
「我慢して」
本当にこんな可愛い子世界に1人しかいないわ。
．
リクエスト待ってます💦
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作者名：yurima | 作成日時：2024年1月12日 12時
