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「誕生日おめでと」
樹は大きすぎる花束とプレゼントっぽい紙袋を持って、髪はかっちりセットされた状態でリビングに現れた。ちょっと笑っちゃうくらいかっこつけてる。
「ありがとう!」
「これ、プレゼント」
「ありがとう」
樹が選んでくれるものは絶対私に似合うもの。沢山考えてくれたんだなって思う。
「誕生日だからAのしたいことしよ」
「え、ほんと!?」
「うん。俺に出来ることだったら」
「私ね、ディズニー行きたい!樹と二人で!」
ずっーと思ってたけど、バレちゃダメだしって思って言えなかった。けど、もうバレちゃったし。言ってもいいかなって。
樹は目の前で頭抱えてる。無理ってことかな。
「ほんっとにかわいいね」
「行けないって意味かと思った笑」
「俺頑張るわ。マネージャー説得する」
「ミッキーとミニーのカチューシャつけたいの」
「そんなの絶対かわいいじゃん」
TikTokとかインスタでカップルのディズニーの投稿がめちゃくちゃ流れてきて、樹と行けたら最高だなって考えてた。
「絶対行こ。出来るだけ早くいこう」
「いこいこ!」
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作者名:yurima | 作成日時:2024年1月12日 12時