過ぎ去った ページ49
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非公式ファンクラブの子達から逃げ切った後 、無事に謙杜も私もプレゼントを買い終えた 。なんだか交換する相手を教え合うのはルール違反な気がしたので 、謙杜にはちょっと後から３０１号室に入ってもらった 。
流 「 うっそ 、なんでここだけお互いに買ってんの 、気まず 。」
謙 「 いやそんなん言わんといてよ ！！ しゃあないやんかぁくじで決まってんから 。」
流 「 … あ ！ これ気になってたプチプラのアイシャドウやん ！ すご 、色味までピンポイント 。」
謙 「 や 、たまたまやで ？ 好きかな〜って 。」
目が泳ぎまくる謙杜から私へと目線を移したりゅちぇに心臓が跳ねた 。何事もなかったかのような顔をして 、ふーんなんて言ってるけど 。絶対バレてるやん 、これ 。
流 「 俺からはー 、おすすめのパック詰め合わせ〜 。」
謙 「 実用的 … よかったぬいぐるみ買わんで … 。」
安堵の小声が確かに聞こえた 。ぬいぐるみを買ってりゅちぇに冷めた目で見られる 、私と会っていなかった世界線の謙杜を想像して笑ってしまった 。
駿 「 じゃあ〜次小鳥遊さん 。」
「 … どうぞ 。」
駿 「 えー俺ぇ ！？ ありがと〜 … うわ ！ これラデュレのマカロンやん ！ 」
これめっちゃ好き好きなお店やねんなんで知ってんの ！ と道枝くんが目をキラキラさせるから 、私もさっきの謙杜みたくキョロキョロしてしまう 。
恭 「 はいはい偶然やろそんなん 。はい 、俺はAに 。」
恭平くんがテーブルの上にどさっと置いたのは 、コンビニのビニール袋だった 。中身を見るとそこには大量のチーかまが入っていた 。
「 チーかま ！！ 」
恭 「 １００パー喜ぶやつにした 。ちっちゃい頃からおやつにチーかま５本食っとったもんなぁ 。」
流 「 多っ 。」
頬杖ついて、目を細めて微笑んで 。妹だと言ったこの口が 、優しく頭を撫でたこの大きな手が 、憎かった時間はもうとっくに過ぎ去ったらしい 。
「 … うん 。ありがとう 。」
恭平くんにもいつか話したい 。ずっと好きだったこと 。今は他に大切な人がいるということも 。
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酢飯(プロフ) - 壁さん» コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです（；；）ここで一気に急展開させたかったのでそう思っていただけると書き甲斐があります！更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！！ (2023年4月8日 0時) (
レス) id: d49cdf108d (このIDを非表示/違反報告)
壁 - すごい面白くてずっと満面の笑みで読んでましたがまさかまさかの展開に興奮が冷めません！！めちゃめちゃ好きなお話です！！応援してます！ (2023年4月7日 21時) (レス) @page21 id: ef99e32b7f (このIDを非表示/違反報告)
酢飯(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます！更新頻度が悪くて本当に申し訳ないです（ ; ; ）完結まで頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2023年2月13日 19時) (レス) id: bdf2bf0792 (このIDを非表示/違反報告)
酢飯(プロフ) - ユキさん» コメントありがとうございます！読んでくださる方のおかげです本当にありがとうございます！！完結まで見守っていただけるとうれしいです〜ありがとうございます（ ; ; ） (2023年2月13日 19時) (レス) id: bdf2bf0792 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 移行おめでとうございます！お話の続きが見れて嬉しいです！😭💓これからも楽しみにしてます！ (2023年2月6日 1時) (レス) @page6 id: d0215ee9fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：酢飯
| 作成日時：2023年1月25日 11時
