恋の秘密 ページ1
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kento
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流 「 そっかぁ 、よかった 。俺やってAちゃんに話してもらってないのに謙杜だけ聞いてたらちょっと嫉妬しちゃうし 。」
なんて言っていたずらっぽく笑う流星くんの表情には 、ほんの少しだけ寂しさが含まれているように見えた 。
流 「 まあでもその感じやと大体は分かってそうやな 。」
謙 「 うん 。多分大体 、相手以外は分かってる 。」
彼女には何かある 、と全部知りたくて近づいたはずが 、いつの間にかそんなのどうでも良くなっている自分がいる 。
謙 「 まだ初めて話してから２、３ヶ月とか ？ そんな関係の浅さでこれ以上踏み込むのも良くないし 。Aが自分で選んだ状況やと思うから 、俺は何も聞かへんことにした 。
一緒にご飯食べたりカラオケ行ったりして 、それでAが笑ってくれたら俺は十分 。」
昔の好きな人を 、見せかけの恋で忘れようと頑張っている 。忘れろって言ったって苦しい顔するなって言ったってそんなの無理な話だから 。俺といる時は少しでも忘れられるように 。
流 「 … ふ 、俺とは真逆やわ 。大親友の恋の秘密 、聞きたいけど聞かれへんくてずーっと一緒におるうちに全部知っちゃった 。」
流星くんは自嘲気味に笑った 。そしてまだ食べかけのケーキを残したまま 、カチャン 、とフォークを置いた 。
流 「 …… Aちゃんの初恋の相手 、きっと謙杜もすぐわかるで 。」
謙 「 … え ？ 」
流 「 俺からは言われへんけど案外近くにおるから 。Aちゃんのことよく見てる仲間としてそれだけ言っとく 。」
もうお腹いっぱーい 、なんて言ってインスタを開いた流星くんが 、さっき撮ったケーキの写真をストーリーに上げようとしている 。
もう表情はいつも通りの流星くんに戻っていた 。
… 案外近くにおるってどういうこと ？ なんてもう聞けそうな雰囲気ではなくて 、消えたはずの探究心がもう一度湧き上がってくるのを 、俺は確かに感じていた 。
流 「 … まあ仲間って言っても俺は恋愛的な目で見てないから安心してー 。」
謙 「 は 、えっちが 、俺だってそんなんじゃ 、」
流 「 小学生か 、なんで認められへんのよ ！ Aちゃん可愛いんやから 、いつか振り向いちゃう年上男子やっておると思うけどなぁ 。」
謙 「 … 。」
振り向いちゃう年上男子には心当たりがあって 、顰めっ面になる俺を笑っている流星くんには気がづけなかった 。
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酢飯(プロフ) - 壁さん» コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです（；；）ここで一気に急展開させたかったのでそう思っていただけると書き甲斐があります！更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！！ (2023年4月8日 0時) (
レス) id: d49cdf108d (このIDを非表示/違反報告)
壁 - すごい面白くてずっと満面の笑みで読んでましたがまさかまさかの展開に興奮が冷めません！！めちゃめちゃ好きなお話です！！応援してます！ (2023年4月7日 21時) (レス) @page21 id: ef99e32b7f (このIDを非表示/違反報告)
酢飯(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます！更新頻度が悪くて本当に申し訳ないです（ ; ; ）完結まで頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2023年2月13日 19時) (レス) id: bdf2bf0792 (このIDを非表示/違反報告)
酢飯(プロフ) - ユキさん» コメントありがとうございます！読んでくださる方のおかげです本当にありがとうございます！！完結まで見守っていただけるとうれしいです〜ありがとうございます（ ; ; ） (2023年2月13日 19時) (レス) id: bdf2bf0792 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 移行おめでとうございます！お話の続きが見れて嬉しいです！😭💓これからも楽しみにしてます！ (2023年2月6日 1時) (レス) @page6 id: d0215ee9fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：酢飯
| 作成日時：2023年1月25日 11時
