勘違い ページ48
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全校生徒にバレてしまったとなればもう私はヤケクソで 、
「 謙杜ー ！！！ 」
謙 「 えっ何 ！？ 何してんの ！？ 」
放課後は謙杜の教室に飛び込んで 、リュックを背負いかけていた謙杜の手を大胆に引いてみたりして 。生徒たちの息を呑む大げさな音がしっかりと聞こえる 。
「 行こ 、私の好きな人紹介してあげる ！ 」
謙 「 あぁレストランの ？ いやいいけど手 ！ 手離して ！？ 」
「 なぁにもう 、まだ慣れへんの ？ 」
もうそろそろみんなの視線も慣れてきたし 、重い敵意を抱いてこっちを見る子たちはごく一部のほんの僅か 。その目はそりゃあ怖いけど 、私も謙杜もただのいち生徒で 、お互いファンクラブがあるからって仲良くしちゃいけない理由にはならない 。
教室から出て数歩のところで手をパッと離すと謙杜は一度咳払いをして 、なあ 、と私の顔を覗き込んだ 。
謙 「 ほんまにさ 、今度なんかあった時絶対言うてな ？ 」
「 … ん〜 、内容によるかも 。」
曖昧な返答をすれば 、謙杜の表情が曇る 。
謙 「 あかん 。約束せえへんかったら行かへんで 。」
なんて言って立ち止まるから 、これじゃあ私がただを捏ねているみたい 。
「 なんでそこまでしつこく 、」
謙 「 もしなんかあったら守ってあげられへんやろ 。女の子なんやから俺のこと頼ってくれればいいやん 。返事は ？ 」
「 … はい … 。」
謙杜は私から少しも目を逸らさず 、真剣な目をしていた 。圧に飲まれて思わずイエスを返してしまって 、謙杜はそれを聞いて満足そうに再び歩き出した 。
男の子にしては小さな背も私の隣に並べば大きくて 、私を追い抜かした謙杜の背中は広くて 。
謙 「 … ？ どうしたん ？ 」
「 あっごめん 、早く行こ〜 。」
守ってあげるとか女の子なんやからとか 。
「 大吾さんめっっちゃイケメンやねん 、間違えても惚れんといてな謙杜 。 」
謙 「 そんな大間違い起こさんから安心して 。」
… それって 、友達 に使っていい言葉なん ？ 私じゃなかったら勘違いしちゃうで ？
なんて考えてしまう私は一体なんなんだ 。
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酢飯(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると本当に話を練ってるかいがありますうれしいです（ ; ; ）今パート2の準備中ですので更新少々お待ちください！！！ (2023年1月18日 16時) (
レス) id: bdf2bf0792 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - お話がとっても面白くていつも更新楽しみにしてます！❤︎ (2023年1月12日 0時) (レス) @page49 id: d0215ee9fd (このIDを非表示/違反報告)
酢飯(プロフ) - 赤身さん» コメントありがとうございます！嬉しいです〜サクサク更新できるよう頑張ります！！ (2022年8月26日 4時) (レス) @page6 id: bdf2bf0792 (このIDを非表示/違反報告)
赤身 - 最高です！更新楽しみにしてます！ (2022年8月25日 8時) (レス) @page13 id: 7933e3d246 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：酢飯
| 作成日時：2022年8月23日 15時
