はらりと ページ40
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kento
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カップアイスをダラダラ食べているみっちーが 、クーラーの風を浴びるだけでは飽き足らず扇風機を自分の方に向けて固定する 。俺暑なるやんけ 、と内心不満に思いつつ 、俺はアイスの最後の一口を放り込んだ 。
駿 「 夏休みの中間に登校日とかほんま嫌がらせやろ 、なぁ ？ 」
何の話をしているのかというと 、夏休みのど真ん中にある二日間の登校日の話 。
うちの学校の校則は 、メイクも制服の着こなしも超ゆるゆる 。だか髪色となると話は違う 。
謙 「 学校は意地でも染めさせたくないらしいな 。」
駿 「 そうやな 、半月で登校日来んのに染めようと思わんもん 。」
頭髪検査の厳しさは異常で 、職員室には段ボールパンパンの黒染めスプレーが常備されているという噂もあるほど 。しかもこの日を休めば夏休み明け登校初日 、長時間の説教プラス反省文 、校内清掃という罰てんこ盛りセットが待っている 。
… Aは明日ちゃんと行くんかな 。説教とか反省文とか清掃とか 、Aおったら馬鹿うるさくてめんどくさいとか感じる暇もないんやろうな 。
駿 「 … 今小鳥遊さんのこと考えてんのバレバレやからな 。」
謙 「 、えっ 、な 、なんで 、！ 」
突然みっちーが吐き出した言葉には当たり前のように彼女の苗字が混ざっていて 、俺は柄にもなくガッツリ動揺 。
駿 「 明日休んで小鳥遊さんと仲良く校内清掃でもするつもりか ？ 」
ニヤニヤ笑うみっちーに一発お見舞いしてやろうと立ち上がると 、もう食べられるのも待ちくたびれたアイスを置いて俺の部屋を飛び出して 。
… 明日まさかあんなことになるなんて 、今はまだ知る由もなく 。
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駿 「 え … ゼロとかあるん ？ 」
恭 「 おらんはおらんで寂しいな 。」
校門から校舎までの道に俺たちの過激ファンがいないというのは高校生活初めての出来事だった 。俺としては静かでいいけど 、2人はなんだか見慣れない光景にそわそわしている 。
謙 「 ん … ？ 」
閑散とした校庭に不信感を抱きつつ足を進めていると 、校舎の二階 。どこかの教室の窓からはらりと紙が舞い落ちて 、俺の足元に着地した 。
どこにでもあるA4用紙 。端はどこかから破り取られたみたいに無惨にちぎれている 。俺が絶句したのは 、サイズいっぱいいっぱいの大きさに印刷された写真だった 。
謙 「 … 俺とA … ？ 」
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酢飯(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると本当に話を練ってるかいがありますうれしいです（ ; ; ）今パート2の準備中ですので更新少々お待ちください！！！ (2023年1月18日 16時) (
レス) id: bdf2bf0792 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - お話がとっても面白くていつも更新楽しみにしてます！❤︎ (2023年1月12日 0時) (レス) @page49 id: d0215ee9fd (このIDを非表示/違反報告)
酢飯(プロフ) - 赤身さん» コメントありがとうございます！嬉しいです〜サクサク更新できるよう頑張ります！！ (2022年8月26日 4時) (レス) @page6 id: bdf2bf0792 (このIDを非表示/違反報告)
赤身 - 最高です！更新楽しみにしてます！ (2022年8月25日 8時) (レス) @page13 id: 7933e3d246 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：酢飯
| 作成日時：2022年8月23日 15時
