恋の始まり ページ33
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流 「 あっそ 、じゃあ行きたいカフェあんねんけど 。」
ぶっきらぼうな口調に反してりゅちぇの表情は照れを含んだ可愛いはにかみ顔で 、女より可愛い生き物を親友に持ってしまったな … としみじみ思う 。
「 いこいこ〜 、お腹すいた〜 。」
始業式終わり 、時計の針もまだてっぺんを目指している途中 。りゅちぇと2人照りつける太陽の下へ飛び出した 。
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ふわふわのシフォンケーキに薄ピンクのふわふわ生クリーム 。ドリンクはアイスと猫の形のクッキーが乗ったブルーグリーンのメロンソーダ 。
流 「 インスタ撮るから可愛い顔して 。」
真っ白なレンガの壁にかけられた 、線だけで書かれたシンプルな絵 。どこもかしこもインスタ映えという言葉がよく似合う 。
流 「 なあ変顔すんな ！ 」
「 いやしてへんわ ！ 誰が万年変顔やねん 。」
流 「 あはは 、そこまで言ってへん 。」
顔に似合わない低い笑い声に釣られて少し笑って 、りゅちぇがインスタ用の写真を学校で見たことのない真剣な表情で撮る様子を眺めた 。
… カフェってこんなにキラキラしたとこやったっけ 。謙杜とのあのカフェに慣れてて忘れてた 。
流 「 もういいよ 、食べよ 。」
「 やった 、いただきまーす 。」
フォークを手に取ってケーキに刺すとまるで雲に沈むかのように軽く 、口に運ぶと優しい甘ったるさが口内を占めて鼻から抜ける 。
流 「 めっちゃふわふわやん ！ 」
「 バズってただけあるなぁ 。」
と話しながら頭の片隅で 、甘いのを食べたらあのカフェの酸味強めのナポリタンが食べたくなる 、なんて考えてしまう自分に 、りゅちぇにバレないようこっそりため息をついた 。
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物事の始まりに 、明確な合図などは存在しない 。
「 ここっぽい 。」
夜ご飯 店 、と調べて一番上に出てきたおしゃれなイタリアンレストラン 。りゅちぇが私の携帯画面を覗き込んで 、そうやな 、と声を漏らした 。
重たいドアを開くと美味しそうな香りが店内から溢れてきて 、
大 「 いらっしゃいませ 、２名様ですか ？ 」
ドアが軽くなったと思ったら 、私の頭の上に腕が伸びていた 。
「 … い 、」
大 「 い ？ 」
わんこ顔可愛い系年上イケメンの腕が 。
流 「 ちょっと待って勘弁してや … ２名です … 。」
恋の始まりだって 、突然なのだ 。
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酢飯(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると本当に話を練ってるかいがありますうれしいです（ ; ; ）今パート2の準備中ですので更新少々お待ちください！！！ (2023年1月18日 16時) (
レス) id: bdf2bf0792 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - お話がとっても面白くていつも更新楽しみにしてます！❤︎ (2023年1月12日 0時) (レス) @page49 id: d0215ee9fd (このIDを非表示/違反報告)
酢飯(プロフ) - 赤身さん» コメントありがとうございます！嬉しいです〜サクサク更新できるよう頑張ります！！ (2022年8月26日 4時) (レス) @page6 id: bdf2bf0792 (このIDを非表示/違反報告)
赤身 - 最高です！更新楽しみにしてます！ (2022年8月25日 8時) (レス) @page13 id: 7933e3d246 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：酢飯
| 作成日時：2022年8月23日 15時
