実験台 ページ25
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kento
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謙 「 １０７ … １０７ … 。」
「 んー … 、あ ！ ここや ！ 」
小鳥遊さんに遊ぼう ！ と小学生みたいな誘い方をされて 、どこに行くのかと思ったらカラオケに連れてこられた 。
駅前の全室プロジェクター付きの広いカラオケじゃなくて 、商店街の古い小さなカラオケ 。この商店街だけ時が止まっているみたいで 、そんな中で華のJK DKである俺たちは不相応なようで 、何だかこの雰囲気がお似合いなような 。
「 はいっリュック置いて 、はい曲入れて ！ 」
謙 「 えぇ 、ええぇ … 。」
光のような早さで俺のリュックをソファに置いて 、デンモクとマイクを持たせた小鳥遊さん 。彼女は目を輝かせていつの間にか右手にタンバリン 、左手にマラカスを持っている 。
… この人 、俺のこと落とす気あるん … ？ ていうか落とすこと忘れてへん大丈夫 ？
多大なる不信感を抱きつつも 、ワクワクした表情の彼女を落胆させたくはなくて迷いながらも一曲入れてみた 。
．
「 へぇー ！ 長尾くん歌上手ー 、ジャニーズみたーい 。」
謙 「 感想ペラッペラやな … 。」
私は何歌おかな〜とデンモクをタッチペンでつついている彼女に 、バレないようにため息を一つ 。
「 で ！ 今日はカラオケしたいわけじゃなくて ！ 」
と言って 、顔の前でパン 、と手を合わせた彼女にずっこけそうになる 。意気揚々と歌わせといて何やねん 。
「 長尾くんにお願いがあんねん 。」
謙 「 怖いって … 何 ？ 」
「 そんなビビらんでええやん 。」
ビビらんでええやんと言われても 、彼女からのお願いだなんて恐ろしくて構えずに聞いてはいられない 。
「 女耐性ゼロの長尾くんに 、どんな告白が一番キュンキュンするか実験台になってもらいます 。」
謙 「 … まず実験台って言い方だけどうにかならへん ？ 」
「 ならへん 。」
真面目な顔をして咳払いをしている小鳥遊さんのこの通常運転感は 、俺のことを実験台扱いしたとは思えないほど 。
「 はい準備オッケー ！ 行くで長尾くん ！！ 」
謙 「 え 、ちょっと待って俺はまだ準備できてない ！ 」
「 長尾くん準備ないから大丈夫 。」
彼女はそう言ってふう 、と息を吐く 。
… だって告白の実験台ってことは 、俺が何回も小鳥遊さんに 、… 好きって言われるってことやろ ！？
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酢飯(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると本当に話を練ってるかいがありますうれしいです（ ; ; ）今パート2の準備中ですので更新少々お待ちください！！！ (2023年1月18日 16時) (
レス) id: bdf2bf0792 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - お話がとっても面白くていつも更新楽しみにしてます！❤︎ (2023年1月12日 0時) (レス) @page49 id: d0215ee9fd (このIDを非表示/違反報告)
酢飯(プロフ) - 赤身さん» コメントありがとうございます！嬉しいです〜サクサク更新できるよう頑張ります！！ (2022年8月26日 4時) (レス) @page6 id: bdf2bf0792 (このIDを非表示/違反報告)
赤身 - 最高です！更新楽しみにしてます！ (2022年8月25日 8時) (レス) @page13 id: 7933e3d246 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：酢飯
| 作成日時：2022年8月23日 15時
