弱いんかな ページ18
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kento
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放課後帰る準備をしていたら 、
謙 「 … 小鳥遊さんから … ？ 」
彼女から 、本日ご都合いかがでしょうか 、なんて無駄にお堅い文章のDMが帰ってきて 。いけるよ 、って言葉と 、行きつけのあのカフェのマップURLを送りつけた 。
『 あの … 長尾くんのファンの子達には秘密にしといてくれへんかな ！？ 』
って言ってたのを思い返してみれば 、多分彼女は俺と一緒にいるところを学校の人間に見られたくはないだろう 。あのカフェは俺だけでなく彼女にも打ってつけだ 。
リュックを背負って足速に教室を後にしギャンギャン騒ぐ女子たちをすり抜けて 、駅とは逆方向に歩いていけば次第に人気は少なくなっていく 。
今はまってるカセットテープのプレイヤーを取り出して 、ヘッドフォンをつけた 。流れ出す８０年代の音楽は 、遮断しきれない僅かな車の走行音や人の話し声と混ざる 。
「 なーがーおーくん 。」
謙 「 わっ ！ 」
突如耳元から聞こえた彼女の声に肩をびくつかせて右を見れば 、俺の大声に驚いたらしい表情の彼女がすぐそばに立っていた 。
「 うるさっ 。ていうかグーグルマップだけ送って現地集合とかありー ？ 寂しいやん 。」
急いでヘッドフォンを外す 。不服そうな顔して当たり前のように隣に並んで歩く彼女に 、ほんの少し心拍数が上がった 。
謙 「 いやだって 、一緒におるとこ見られたくないと思って 。」
「 それはそうやけどさ〜現地集合嫌いやの 。」
謙 「 なんなんそれ … 。」
キョロキョロと周りを見回すけど 、駅から離れた商店街なんて 、高校生は俺ら以外に歩いてない 。
「 あっ ！ そういえば ！！ 」
謙 「 小鳥遊さんもまあまあうるさいな 。」
さっきの俺に劣らない声量を出して 、パン 、と顔の前で両手を合わせたかと思えば 、
「 ごめんなさい … DM１週間無視 … 。」
なんて言って眉を下げるから 、俺はどうすればいいか分からなくなる 。
「 DMほんまに見る習慣なくて … 。」
謙 「 まあ 、フォロワー多いもんな 、DMもそんな見いひんよな 。」
DM既読もつかん 、絶対無かったことにしようとしてるわ 。とみっちーに愚痴をこぼしたのが嘘だったかのような言葉たちが口からボロボロと出てくる 。
俺ってもしかして 、小鳥遊さんのしょげた顔に弱いんかな 。なんて 。
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酢飯(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると本当に話を練ってるかいがありますうれしいです（ ; ; ）今パート2の準備中ですので更新少々お待ちください！！！ (2023年1月18日 16時) (
レス) id: bdf2bf0792 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - お話がとっても面白くていつも更新楽しみにしてます！❤︎ (2023年1月12日 0時) (レス) @page49 id: d0215ee9fd (このIDを非表示/違反報告)
酢飯(プロフ) - 赤身さん» コメントありがとうございます！嬉しいです〜サクサク更新できるよう頑張ります！！ (2022年8月26日 4時) (レス) @page6 id: bdf2bf0792 (このIDを非表示/違反報告)
赤身 - 最高です！更新楽しみにしてます！ (2022年8月25日 8時) (レス) @page13 id: 7933e3d246 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：酢飯
| 作成日時：2022年8月23日 15時
