その先 ページ12
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kento
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謙 「 … え 、あれって … 。」
昼休みさえも静かにしていられないらしい女子たちから必死に逃げ 、撒いたと思ったら体育館の前に座る小鳥遊さんを発見した 。
なんだか浮かないような表情で 、膝を抱えてため息をついている 。
気になる 、のその先へ
謙 「 … 、小鳥遊さん 。」
「 あ 、長尾くん 。」
踏み出せないほど 、うじうじしてる男じゃない 。
謙 「 1人 ？ 」
「 うん 、友達めちゃくちゃ遅刻中で 。」
本当は今にも心臓が爆発しそうで 、彼女の真っ直ぐな瞳が俺の目を捉えるたび 、走って逃げ出したくなるけど 。
「 … あ 、そうや ！ この前のことずっと長尾くんに謝りたかってん ！ 」
思い出した 、とでもいうようにパッと立ち上がった彼女が 、先ほどとは表情を一転させ申し訳なさそうに俺を見つめた 。
「 長尾くんって女の子嫌いやねんな ？ 」
謙 「 え 、… まあ … 。」
小首を傾げるその仕草 、一体どこの誰に教えてもらうんだ 。と疑問に思ってしまうくらいには感情が揺れ動く 。
「 私それ知らんくて … この前ロッカーに引きずりこまれて 、吐きそうになるくらい嫌やったと思うねん 、ほんまにごめん ！ 」
謙 「 … あの 、小鳥遊さん 、」
「 許してもらえへん 、かな ？ 」
ガバッと頭を下げた彼女に事実を話そうとするも 、顔を上げた彼女が上目遣いで眉を下げてこちらを見てくるときた 。
… いや 、なんか分からんけど小鳥遊さんは大丈夫やねーん ！ なんて言えるか ！！！！
なんだか異様に苦しい胸元を抑えながら 、心の声が口から出てきそうなほどに大声で叫ぶ 。
「 、許してくれへんくても怒っててもいいから 、あの … 長尾くんのファンの子達には秘密にしといてくれへんかな ！？ 」
謙 「 … え ？ 」
「 もし私が長尾くんをロッカーの中に … なんてことバレたら絶対殺される 、机の上に菊の花入った花瓶置かれる ！！ お願い ！！ 」
顔の前に手を合わせ 、必死の形相で懇願してくる彼女にぽけっとしてしまう 。彼女が不利な状況へと一気に形成逆転したらしい 。
とここで 、みっちーの言葉を思い出す俺は 、よほど性格が悪いのだろうか 。
駿 『 メリットなんか自分で考えーや ！ 弱み握るとかすればええやろ ！？ 』
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酢飯(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると本当に話を練ってるかいがありますうれしいです（ ; ; ）今パート2の準備中ですので更新少々お待ちください！！！ (2023年1月18日 16時) (
レス) id: bdf2bf0792 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - お話がとっても面白くていつも更新楽しみにしてます！❤︎ (2023年1月12日 0時) (レス) @page49 id: d0215ee9fd (このIDを非表示/違反報告)
酢飯(プロフ) - 赤身さん» コメントありがとうございます！嬉しいです〜サクサク更新できるよう頑張ります！！ (2022年8月26日 4時) (レス) @page6 id: bdf2bf0792 (このIDを非表示/違反報告)
赤身 - 最高です！更新楽しみにしてます！ (2022年8月25日 8時) (レス) @page13 id: 7933e3d246 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：酢飯
| 作成日時：2022年8月23日 15時
